コラム

2022.03.12蜂蜜&蜜蜂

【マロニエは蜜蜂のお気に入り】花田養蜂の蜂蜜3 蜜蜂だけではなく養蜂家にとっても頼もしい大切な木です

Full English Breakfast
ロンドンの家庭キッチンより

◆マロニエはとても大きな木です 立派な風格より欧州では街路樹として有名です

マロニエは日本のとちの木の仲間です。
とちの木と区別するためセイヨウトチノキとも呼ばれますがヨーロッパ原産です。
大きな木なのでたくさんの花が咲くのですが、成長して花が咲くまで10年以上かかるそうです。
時間がかかりますね。
花は遠くから見ると尖った矢の先に似た三角形に見えますが、実際には小さな花が集まっています。
それでも高さは20メートル以上になるのでビルで言うと6階以上の高さとなり花は中々近くで見れないですが。。
ちなみに直径も大きく大木になると2メーター以上あるので一枚板など木材として使いやすい木でもあります。
この様に立派な樹木なので欧州では街路樹として有名です。

◆蜜蜂はマロニエの花の蜜を好み集まります

花は蜜を出していると黄色ですが、約3日間経つと赤色に変わり蜜は出なくなります。
人が見る様に蜜蜂がその色の変化を見ることができ、蜜のありかを見つけているのか分かりませんが、マロニエは蜜蜂のお気に入りの花です。
はっきりとした理由はわからないようですが、恐らく蜜を集める効率の良さがあるのだと考えられています。
大きな木ですから花もたくさん咲き、一本のマロニエから蜜蜂は多くの蜜を採蜜することができます。
<ご参考>ミツバチの採蜜は効率が勝負です
これは養蜂家にとっても同じで、大きなマロニエの木のもとには巣箱を多く置くことができるそうです。
まさに養蜂家を支える木でもあります。
マロニエのように多くの花が咲く樹木の花としては菩提樹も同じです。
そう言えば菩提樹もマロニエと同じ様に街路樹の代表格です。

◆マロニエの実は食べれないですが、とちの木の実は食べれます

残念ながらマロニエの実は食べられません。
その実が栗(マロン)に似ていることからマロニエと呼ばれる様になった、という話もあるくらいですが。。
マロングラッセと呼ばれるお菓子もあるくらいなので、食べれない実を持つマロニエと言う名前はまぎらわしいですね(笑)
一方日本のとちの実も栗そっくりですがもちろん栗とは別物です。
食用にするにはとちの実は渋みが凄く、あく抜きをするのに相当手間がかかります。
それでもあく抜きした実をもち米と一緒に炊き、栃餅として食べられます。
今でも東北地方を中心とした物産展では見かける事がありますよ。
いづれにせよマロニエはその実で貢献するのではなく、その花蜜で蜜蜂に、養蜂家に、そして我々に大いに貢献しています(^_^)

そんなマロニエのはちみつを一度お試しになってくださいね。
<ご参考>マロニエのはちみつ

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<花田養蜂園>