【ぐっすり寝るには腸内環境にも気配りを】腸内環境は免疫だけでなく睡眠にも大きく関わっているそうです
自身の睡眠に関して問題がない、と言い切れる人は少ないのではないでしょうか。
睡眠時間の長い短いに関係なく、ぐっすりと眠りたいと思っておられる方が大半かと。
とは言うものの体のメカニズムは複雑なのでこれで睡眠はOK、と簡単には言えません。
ですが睡眠にも腸脳関係が深く関わっていることは分かっています。
このコラムでも腸内環境についてにはご紹介していますが、今回も腸内環境がポイントです。
腸内環境を整えることがより良い睡眠につながる背景をご紹介いたします。
◆睡眠をコントロールする体内時計
人はおおよそ24時間のサイクルで体温や血圧などの体内環境を変化させています。
みなさんご存知の体内時計と呼ばれている仕組みですが、睡眠にもこの仕組みは大きく関わります。
体内時計をコントロールする脳の部位を破壊すると、動物は規則的な活動ができないそうです。
なので良質な睡眠のためには、体内時計を狂わせないことが大切なのですが、ではどうすれば良いのでしょうか。
◆体内時計は脳だけではなく肝臓や消化器官にも存在します
何も体内時計は脳だけのものではなく消化器官にもあるそうです。
しかも消化器官では大腸に多いそうです。
そして腸内フローラの主役であるビフィズス菌のすみかは大腸です。
ビフィズス菌のすみかに体内時計が多くあるということは、、、何かありそうですよね。
そうです。実はビフィズス菌のような腸内細菌にも日内変動があることが報告されているのです。
ですから腸内細菌が体内時計に影響を与えているようなのです。
◆体内時計に影響する腸内細菌
腸内細菌が体内リズムに大きな影響をもたらしていることは、無菌マウス(体内に微生物がいない)によって報告されました。
普通のマウスと無菌マウスを比べた結果です。
もちろん普通のマウスは体内リズムを確認できるのですが、無菌マウスでは体内リズムが弱っているそうです。
腸内細菌学雑誌 2017年 「睡眠と腸内細菌叢」
この論文により腸内細菌の存在が規則正しい体内リズムには必要であると分かったそうです。
◆良質な睡眠のために腸内環境にも気配りを
規則正しい体内リズムを刻むためには腸内環境は整えた方が良い、ということですね。
もちろん腸内細菌の働きだけで良質な睡眠が得られるわけではありません。
ですが、腸内細菌の働きがなければ睡眠への悪影響は避けられないようです。
善玉菌のビフィズス菌を増やすにはエサになる蜂蜜はお勧めですよ。
ヨーグルトに蜂蜜を混ぜるとビフィズス菌が喜びます。
ご興味があればビフィズス菌が喜ぶ蜂蜜をご参考になさってくださいね。