【酒粕とハチミツの甘酒レシピ】睡眠効果と美肌効果も期待できますよ
甘酒はとても体が温まりますね
実は体にとても優しい飲み物です
特に酒粕から作ると結構栄養が摂れます
例えばたんぱく質は牛乳の4倍含みます
しかもその栄養分は嬉しい働きをしますよ
睡眠ホルモンと精神安定ホルモンを作ります
そして睡眠ホルモンは美肌ももたらします
10分くらいで簡単に作れますので是非お試しください。
酒粕で作る甘酒はとってもリラックスできますよ
後半では酒粕とはちみつの組み合わせがどうしていいのか、その効果についてお話していますのでご参考になさって下さい。
◆材料(二人分)
① 酒粕 100g
② リンゴ 半分
③ ショウガ 親指2本分
④ ハチミツ 大さじ1
⑤ 水 500cc
◆作り方
① 酒粕を細かくちぎって鍋に入れます
よく溶かすためです
② 水を入れ火にかけます
③ リンゴとショウガをすりおろします
管理人は皮ごとすりおろします
③ 箸でかき混ぜながら酒粕を溶かします
口当たりを良くするために溶かします
④ 軽く沸くまで待ちます(弱火です)
勢いよく沸かすと一気に吹きこぼれます
⑤ 沸いたらリンゴとショウガを入れます
⑥ 火を止める前にハチミツを混ぜます
これでできあがりです
ハチミツを大さじ1入れますので結構テイストに影響をもたらします。
単なる砂糖よりコクがあるのでハチミツを強くお勧め致します。
そしてリンゴの擦りおろしに合わせ花田養蜂園の青森りんごを使って頂くと本当に美味しくなりますよ。
表現は難しいのですが、砂糖などと比べると爽やかなテイストです。
栄養がありリラックスタイムにはとてもお勧めの飲み物です。
そして睡眠と美肌にもプラスですよ。
◆睡眠効果が期待できるとは?
睡眠に導く睡眠ホルモンはたんぱく質とハチミツの組み合わせがポイントです。
そして酒粕は豊富なたんぱく質を含んでいます。
牛乳の4倍くらいで、納豆より少し少ないぐらいのたんぱく質です。
睡眠ホルモンの材料は必須アミノ酸のトリプトファンです。
酒粕はたんぱく質が豊富なだけありトリプトファンも豊富です。
ハチミツはトリプトファンを脳に届けるサポートをしてくれます。
なので酒粕とハチミツの組み合わせは睡眠ホルモンの脳内生成にプラスです。
◆美肌効果ももたらします
睡眠ホルモンはメラトニンです。
トリプトファンから幾つかのステップを経て作られます
実はこのメラトニン、超優れものです
体のさびにめっぽう強い抗酸化力を持ちます
有名なビタミンC・Eより強力です
この抗酸化力が肌の傷みを修復してくれます
特に紫外線によるダメージを軽減してくれることは検証されています
なのでシミやコラーゲン損傷によるしわの軽減に力を発揮します
メラトニンは睡眠ホルモンですから夜に分泌されます
肌は夜作られる、と言う言葉もメラトニンの働きがあってこそですね。
◆幸せホルモンも生成されます
睡眠ホルモンはトリプトファンから直接作られるわけではありません。
睡眠ホルモンが作られる前に幸せホルモンであるセロトニンが作られます。
セロトニンは精神を安定させ前向きな気分にしてくれるホルモンです。
セロトニンは日中に働きます。
そして夜になると睡眠ホルモンであるメラトニンに姿を変えます。
酒粕に含まれるトリプトファンをハチミツのサポートで脳に届けると、
日中は幸せホルモン、夜は睡眠ホルモン
として体のリズムが上手く刻まれることになります
ご興味があれば次のコラムをご覧ください。
トリプトファンがハチミツのサポートで脳に届けられる仕組みもお話ししています。
<ご参考>はちみつと睡眠 その1
◆酒粕の豊富で効果的な栄養素
酒粕は豊富なトリプトファンを含みます
日本食品標準成分表2020年版(文部科学省)
アミノ酸分析成分表
によると次の通りです
食品名 | トリプトファン (100g中)mg | ビタミンB6 mg |
酒粕 | 200 | 0.94 |
ツナ缶 油漬 | 210 | 0.26 |
くろまぐろ(ほんまぐろ)生 | 230 | 0.85 |
国産牛肉 もも 生 | 270 | 0.38 |
国産大豆 ゆで | 210 | 0.1 |
鶏卵 ゆで (生も同じ) | 190 | 0.09 |
牛乳 普通牛乳 | 45 | 0.03 |
バナナ 生 | 10 | 0.38 |
酒粕はとても栄養に富んでいますね
トリプトファンもそうですがビタミンB6がずば抜けています
これはとても大切なことです
ビタミンB6は特にタンパク質には必要です
タンパク質の分解と合成をうながします
なので神経伝達物質の合成も促進します
トリプトファンがセロトニンに姿を変える時にビタミンB6が必要です
神経伝達物質の合成と共に精神安定をもたらすセロトニンも作られます
さらに夜にはメラトニンへと姿を変えるわけです。
ですから酒粕が
★材料であるトリプトファンと
★それに働きかけるビタミンB6
の両方を豊富に含んでいることは理想的です
◆よく紹介されるバナナと牛乳は?
ちなみにバナナがトリプトファンを多く含む食品としてたまに見かけますね。
残念ながらトリプトファンの量はあまり多くありません。
ですがビタミンB6が他の食品より多いので効率的にセロトニン、メラトニンへつなげることはできます。
あとミルクもよく紹介されると思います。
こちらも数字の上ではさほど多くはありません。
ですがご紹介した表は100gあたりです。
大抵ミルクは200g程度飲むと思いますのでそれなりの量を摂ることはできますね。
◆ビタミンB6と加熱
あとビタミンB6は熱に弱いと言われます。
だったら甘酒にしたら効果がないのでは?
と思われた方もおられるかもしれません。
加熱によりどの程度栄養素が損失するのかまとめた文献があります
食品中ビタミンの調理損耗に関するレビュー
(その1)
国立健康・栄養研究所 2017年1月
この文献は色々な食品を加熱料理した結果を多くの検証文献をもとにまとめています。
もちろん食品によって数値にバラツキはあります。
ビタミンB6の加熱処理による残存率は
おおよそ50%~60%程度です。
しかもゆでる場合、水溶性のB6は一部溶け出していることで残存率が減少してる場合もあります。
甘酒だとその部分も回収できます
酒粕は元々ずば抜けたB6を含んでいます
この量が半分になってもとても効果的です
ハチミツと酒粕で作る甘酒は理想的です。
幸せホルモン・睡眠ホルモン・美肌を作る
と欲張りな飲み物を是非お試しください
甘酒を作るとき美味しいハチミツはいかがでしょう
<ご参考>青森りんごのはちみつ
<ご参考>菩提樹のはちみつ