コラム

2022.01.23蜂蜜&蜜蜂

【みつばちには花の蜜が見える】みつばちは花の蜜のありかをミスりません

毛並みの整ったリス イギリス南ロンドン(サットン)にて

◆みつばちの目と人の目は異なります

みつばちの目の構造と人の目の構造は違います。
花蜜を出す花々は色も形も美しく、我々はその美しさに心がなごみます。
花々は昆虫を誘うために美しい色と形を競うと説明でよく見かけますね。
ですが、我々と違う目の構造を持っている昆虫にもその美しさが伝わっているのでしょうか。

すべての昆虫が色を正確に区別出来るとは限りません。
もし花々が受粉のために誘いをかけているみつばちを呼び込むことができないと、実を結べず次の世代に命を渡すことができなくなります。

◆みつばちは紫外線を感知します

幸いみつばちは色の違いを区別することができます。
ただ人の目に映る色とは違った色で区別しています。
目立たないと花にとって死活問題なのですが、 花々が美しく咲き誇る努力はみつばちには届いています。

みつばちの目の構造は人の目の構造と違うと言いましたが、その色の感じ方には大きな違いがあります。
それは人には感知できない紫外線を感じることができる点です。
実はこの紫外線感知能力でみつばちは花の蜜を容易に見つけることができます。

上の図はどちらも菜の花です。
左は人が見た場合で花びら全体は同じ黄色に見えています。
一方右側はみつばちに見えている図です。
紫外線が花蜜の部分で吸収され花びらより濃い色として見えています。
花蜜を出す花々はこの様にしてみつばちにサインを送っています。
これをネクターガイドと呼びます。

◆みつばちは花々とも人々とも繋がっています

まさに花とみつばちのgive & takeですが、無理がなく自然な関係が成り立っていますね。
みつばちは花々の命をつなぐと同時に、ハチミツを人々に提供し人にも貢献してくれています。
いえハチミツなんて限られた話ではなく、みつばちはポリネーター(花粉媒介者)と呼ばれもっと広範囲の農作物の命を支えています。
ご興味があれば蜜蜂なくして農作物なし?もご覧になって下さい。

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