コラム

2022.01.19蜂蜜&蜜蜂

【蜜蜂いなくして農作物なし?】農作物の収穫は蜜蜂などのポリネーター(花粉媒介者)が支え、日本ではその額なんと約4700億円相当だそうです

欧州ルクセンブルク 雪の中をたたずむロビン(ヨーロッパコマドリ)

皆さんはポリネーターと言う言葉をご存じでしょうか。
花の受粉を媒介する昆虫のことで、みつばちはその主人公です。
そしてポリネーターがいないと食糧問題につながることをご存じでしょうか。
昆虫はあらゆる食物網の中心にいます。
今回はみつばちが我々の食生活をいかに支えているかお伝えいたします。

◆環境問題はとても身近

ウェブとAIの進化は世の中の景色を変える大きな要因ですが、それと同じくらい環境保護も叫ばれていますね。
ですが、毎日家の周りや会社との行き帰りだけだと環境について普段あまり意識しないのでは。
異常気象だね、なんで夏は殺人的に蒸し暑いの、くらいでしょうか。。。
ところが、環境悪化は人間はもちろんもっとベーシックな昆虫にもいやおうなしに襲いかかっています。
そのため食卓に並ぶ農作物がどんどん減ってゆく可能性が言われ始めています。
スイスで開催されるダボス会議(ワールド・エコノミック・フォーラム)を受けて2020年12月に出されたレポートでは、全世界で最大約60兆円の農作物に昆虫減少による影響が及ぶと報告されています。

◆蜜蜂を中心としたポリネーター(花粉媒介者)の存在

農作物にどうして影響があるのでしょうか?
それは主に蜜蜂ですが昆虫が減ると農作物の受粉ができないからです。
農林水産省・生産局の2021年3月作成パンフレットでは、ポリネーター(花粉媒介者)が介在する日本の農作物は約4700億円とあります。
例えば代表的なのはりんごですが911億円相当です(農研機構調べ 少し古いですが2013年時点)。
このポリネーターは日本の食卓を支えるため、農林水産省はハウス施設での農作物収穫に蜜蜂を使う各種パンフレットを作成し、積極的なプロモーションを行っています。
中には養蜂を行うための詳細な「養蜂マニュアル」などもサイトに載っていますよ。

◆昆虫はあらゆる食物網の中心にあり

イギリス・サセックス大学のデーブ・グールストン教授は、昆虫はあらゆる食物網の中心にある、と述べています。これは農作物の受粉もそうですが、それだけではなく昆虫は土壌環境を守る役目も果たしているからです。
まさに我々は昆虫なしでは農作物の多くが手に入らず生きてゆけない、と言われています。農作物は勝手に実がなるわけではなくポリネーターの主人公である蜜蜂がいてこそですから、彼らが過ごしやすい環境は我々の死活問題につながるわけですね。

◆蜜蜂がもたらしてくれる自然食材

蜜蜂はポリネーターの役目だけではなく、ハチミツはもちろん抗菌、抗酸化性をもたらすプロポリスや、栄養価がとても高く女性特有の冷え性などに効果があると言われるローヤルゼリーも提供してくれます。
もちろん全て天然物です。
皆さんに蜂蜜を多く食べてもらえると養蜂家のはげみになり、農林水産省ではありませんが養蜂がもっと身近な存在になり、それが環境保全につながるのではないかと思います。

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