コラム

2022.01.02蜂蜜&蜜蜂

【蜂蜜とメープルシロップの違いは何でしょうか(その2)】糖分の種類の違いと水分量の違いは蜂蜜とメープルシロップの違いを特徴づけるポイントです

新宿御苑

◆水分の飛ばし方の違いが特徴の違いに

食品に含まれる水分量を気にすることはあまりないと思いますが、蜂蜜とメープルシロップの違いではそれなりの意味を持つんですね。
蜂蜜とメープルシロップの元になるそれぞれ花蜜とサトウカエデの樹液は水分量が多く、その水分を飛ばす方法の違いが特徴の違いに大きく関係します。

1. 蜂蜜は非加熱で、メープルシロップは加熱で水分を飛ばします
2. 蜂蜜は非加熱のため酵素が働き消化分解の必要がないブドウ糖と果糖に分解されています
3. 開封後の常温保存は、蜂蜜は可能ですがメープルシロップは困難です

蜂蜜は蜜蜂が巣の中で羽で風を起し水分量は20%程度まで飛ばされています。
一方メープルシロップは水分量が約30%強になる程度まで煮詰めます。
30%は結晶化が始まらないポイントです。

◆糖分の種類が違います

花蜜も樹液もどちらも糖分はショ糖なのですが、体に取込むには消化酵素で単糖類と呼ばれるブドウ糖や果糖に分解する必要があります。
ですが蜂蜜は蜜蜂のもつ酵素によって既にブドウ糖と果糖に分解されています
なので食べるとすぐに吸収されるのですね。

◆メープルシロップの糖分は砂糖と同じです

一方のメープルシロップの糖分はショ糖です。
ですので、上白糖やグラニュー糖などの砂糖と同じです。
ハチミツと砂糖の違いを別のコラムでお話し致しましたが、メープルシロップの甘さの感じ方も砂糖と同じです。
<ご参考>蜂蜜と砂糖の違いは何でしょう2
ハチミツの甘さの感じ方はハチミツの種類によって変わります。
アカシアの様に果糖を多く含むと少ない量でも甘く感じます。
一方、ブドウ糖を多く含むハチミツだとマイルドな甘さとなります。

ハチミツの場合、酵素が働くことはとても大切なのですが、非加熱でハチミツの酵素が働くことはメープルシロップとハチミツの甘さの感じ方だけではなく保存状態にも違いが表れます。
長くなるので蜂蜜とメープルシロップの違いは何でしょうか(その3)に渡します。

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