コラム

2021.12.05ランダムノート

【純粋な国産蜂蜜は貴重?国産はたったの6%】国内で消費されている蜂蜜はほぼ輸入品です

軽井沢

ハチミツはとても身近な食品ですね。
ですが日本で食べられているハチミツはほとんど輸入品です。
意外と流通量の少ない国産品ではありますが、そのおいしさが輸入品に劣っているわけではもちろんありません。
ハチミツを選ばれる時、国産品と輸入品を比べる時、次のポイントをご参考になさって下さい。

◆身近なハチミツも9割以上は輸入品です

農林水産省畜産局の2021年10月の資料によると、2020年の国内流通ハチミツの内国産は約6%だそうです。
そんなに少ないの? と、ちょっと驚きですが。。。
と言うことは国内で流通している蜂蜜の9割強は輸入品です。
その輸入品の内、約7割は中国からの輸入です。
純粋な国産のハチミツをお探しなら販売店や商品ラベルの確認が欠かせない、と言うことに。
ちなみにその資料によると国内流通ハチミツの量は47千トン。
日本の10歳以上の人口は約1.15億人(総務省統計局データ2021年10月)。
一人当たりの年間ハチミツ消費量は約400g(47千トン÷1.15億人)となります。
ですが、この流通量は加工食品や化粧品に使われている量も含まれています。
純粋に家庭用で消費されているのは26.8千トンです。
なので家庭で一人当たり約230gぐらい(26.8千トン÷1.15億人)です。
おおよそお店で見かけるハチミツ瓶一本くらいが一人あたり年間消費量です。
3人家族なら3本くらい、といったところでしょうか。。

◆本物のハチミツは採蜜から非加熱で時間をかけた熟成が必要です

国産か輸入品か、の違いは採蜜時の品質もさることながら、むしろその処理に大きく左右されます。
・きちんとミツバチが羽で起こした風で水分を飛ばしたのか
・時間を惜しんで無理やり加熱で水分を飛ばしていないか
・ 熟成の時間を惜しんで余計な糖分を加えていないか
・ 船で運ぶ際、温度管理が十分ではなく蜂蜜の自然な酵素にダメージがないか
などがポイントです。
採蜜後の処理とは、できるだけ人の手を加えないで待つことが理想です。
本来は、みつばちに全てをゆだね人の手を加えず、花蜜がハチミツに熟するの待つのが基本です。
ですので、輸入品との大きな違いは現地との花の違いと、その後の処理(余計な事をしない)となるわけです。
先に述べた4つのポイントが守られている輸入品であれば価値があると思います。
養蜂家の仕事はハチミツを加工することではなく、みつばちに元気に働いてもらうことです。

◆非加熱でハチミツの酵素を働かせる

非加熱処理はとても大切です。それは高温になると蜂蜜内の酵素が働かなくなるからです。
60℃以上では酵素が働かないのです(内閣府食品安全委員会のサイトより:フランス食品衛生安全庁AFSSA2010年1月)。
酵素の働きにより花蜜の時の糖分が分解されます。(ブドウ糖と果糖へ)
さらに次のステップの糖の分解により抗菌作用成分(過酸化水素)がもたらされます。
これが過熱処理されているメープルシロップとは異なるポイントで、ハチミツは開封後も保存が可能な理由です。
酵素が非加熱の熟成段階で本物のハチミツに変えるのです。

では、その違いは分かるものなのでしょうか。
純粋非加熱・無添加の蜂蜜なら一口食べてみるとすぐにその違いが分かりますよ。
とてもおいしいですよ。ぜひお試しを (^^)

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