コラム

2023.02.08フード&ヘルス

【糖尿病は腸内環境と関係大です】はちみつで腸内細菌を守ってください

ドイツ ブーフェン(Buchen)のカーニバルにて

慢性疾患の糖尿病は油断していると忍び寄ってきますね
血糖値検査は気になるところです
なので血糖値が気になるのにハチミツなんて、と思っておられる方は多いと思います。
ですがハチミツはむしろ普段の血糖値コントロールにはおすすめです
理由は幾つかありますが今回は腸内環境と血糖値の関係からハチミツの効果をお話し致します

◆はじめに

甘い物が食べたくなるけど糖尿病が、、、
ハチミツも砂糖も同じでしょ、、、
低糖質ダイエット中なので甘い物は、、、

とお考えの方にもハチミツはお勧めです
それはハチミツが腸内環境にプラスだからです
腸内環境の悪化が糖尿病を引き寄せます

逆に腸内環境を整えると血糖値が改善します
食事で腸内環境を整える考えをシンバイオティクスと呼びます
まさにこの実践でハチミツは活躍します

今回はハチミツによる糖尿病予防の話です
その根拠は次の2つの文献です

★腸内環境の悪化が糖尿病に繋がる
★シンバイオティクスの血糖値改善効果

つまりハチミツで腸内環境を整えるシンバイオティクスを実践すると、血糖値コントロールができ糖尿病予防につながるわけです。

◆糖尿病と腸内環境の乱れ

早速文献を一つご紹介します
NIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)
医療ライブラリー(National Library of Medecine)

Unravelling the involvement of gut microbiota in type 2 diabetes mellitus
2型糖尿病における腸内細菌叢(そう)の関与の解明
2021年3月

近年では腸内環境が生活の質を左右することが分かってきました
腸内環境に光が当たったため、この分野の文献が多くなっています。
この文献もそれら研究の一つです。

結論としては、
腸内細菌の乱れが糖尿病の進行に多いに関わっている
とのことです。

その説明として
★腸内細菌が腸内バリアを守り
★インスリンの効きを保ち
★血糖値を正常に保つ
ことを要点として挙げています

ですので文献の中ではさらに踏み込み、
腸内細菌の乱れは約9割の糖尿病(Ⅱ型)の主な原因
とまで述べています

ここまで踏み込んで述べられているのは
腸内細菌は人の細胞と連携しているからだそうです
それが人体の正常な機能をもたらします

◆腸内環境の改善と血糖値の改善

食事で腸内環境を改善することができます
この考えをシンバイオティクスと言います
シンバイオティクスで腸内環境を改善することにより、どの程度血糖値が改善するのでしょうか。

それを検証した文献があります。
NIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)
医療ライブラリー(National Library of Medecine)

Probiotics and synbiotics supplementation improve glycemic control parameters in subjects with prediabetes and type 2 diabetes mellitus: 
プロバイオティクスとシンバイオティクスの補てんは、糖尿病前症および 2 型糖尿病患者の血糖コントロール パラメータを改善する
2022年10月

タイトルの通りシンバイオティクスにより糖尿病の血糖値が改善する、とのことです。

この文献はメタ分析になっており、過去に発表された多くの文献を再度検証し結論を導いています。
シンバイオティクスによる改善は次の通り

検証項目平均値約95%の範囲
空腹時血糖値(mg/dl)-11.18-13.60から-8.75
ヘモグロビンA1c(%)-0.35-0.44から-0.26
シンバイオティクスによる血糖値の改善レベル

・ヘモグロビンA1cは過去1~2か月の血糖値の状態です
・95%の範囲は検証結果のほぼ95%がこの範囲に収まっている、と言う意味です

この結果は過去の682件の文献より、重複している文献、信頼に乏しい文献などをまず除きます。
そして最後に残った46件の文献が対象です。
臨床実験の対象者数は3067人です。
しかも糖尿病もしくはその前段階の人達です

数字が表すようにこの文献での結論は、
シンバイオティクスにより糖尿病の前段階や糖尿病の血糖値プロファイルに望ましい影響を及ぼすとあります。

それではこのシンバイオティクスとは一体何でしょう。

◆シンバイオティクスとは?

食事による腸内環境の改善を図る方法です

プロバイオティクス腸内細菌を食事から摂ること
プレバイオティクス腸内細菌を増やす食べ物を摂ること
シンバイオティクス上の2つを一緒に行うこと

はちみつはプレバイオティクスで活躍です
詳しくは別のコラムでご紹介しております

<ご参考>はちみつはプレバイオティクスの主役です

◆非加熱のはちみつがポイントです

はちみつが活躍するのは腸内細菌のエサになるからです
ですが加熱処理したはちみつは期待薄です

加熱するとはちみつの酵素が働きません
そのため腸内細菌のエサができないのです

<ご参考>ビフィズス菌が喜ぶはちみつ

ですので非加熱のはちみつで腸内環境を整え糖尿病予防にお役立てください。

花田養蜂園のはちみつは国産、非加熱、完熟です。
はちみつはどれも一緒とお考えの方も一度お試しください。
一口で違いを分かって頂けると思います^^

<ご参考>菩提樹のはちみつ

<国産・非加熱・完熟はちみつをお届け>
<花田養蜂園>