【環境問題でダメージを受けるハチミツ 6 価格上昇編】コロナ禍でハチミツに注目が集まってもハチミツはピンチです
コロナ禍の影響でハチミツの引き合いがグローバルベースで強くなっています。
環境問題でハチミツの収穫量が全世界的に減っているのですが。。。
当然それは価格上昇を引き起こします。
そうなると時間をかけて完熟、などと言わず加熱処理したり糖を混ぜたり、となるかもしれません。
ハチミツと名前はついていても別物になっているかもしれません。
環境問題からハチミツは不振なので、選ばれる時はラベルチェックが必要だと思います。
ちなみに本当のハチミツは一口食べるとすぐにその美味しさが分かりますよ。
◆世界的にハチミツ収穫が不振なため価格は上がっています
農林水産省(輸出国際局国際経済課)のデータ(2022年4月8日)によると、2020年から2021年の天然ハチミツ輸入量は約4.5%減っています。
コロナ禍で世界的に需要は伸びているのに9割以上を輸入に頼る日本への輸入量は減っているのです。
これは一つには価格が上がったことが考えられます。
同じく2020年から2021年の天然ハチミツ輸入を金額ベースで調べると0.5%増えています。
輸入量が約4.5%減っているのに金額は0.5%増えている。つまり天然ハチミツの単価が上がっているのです。
◆はちみつの店頭価格も上がっています
例えはあるメーカーのアルゼンチン&カナダ産ハチミツの2022年上半期の価格は前年同期に比べ7.2%上がっています。(日経新聞2022年7月7日より)
日本は9割以上が輸入ハチミツなので、海外産の値上がり影響が強く出た銘柄だと思います。
これほど大きな値上がりでなくとも他の銘柄でも1%強の値上がりなど、じわじわと価格は上がっています。
◆コロナ禍で健康への関心が高まりハチミツに注目が集まっています
ハチミツの値上がりは収穫が不振なためだけではありません。
コロナ禍の影響で引き合いが強くなっていることもあります。
自分の体や家族をコロナウィルスから守るため健康に目を向けざるを得なくなりました。
特に体の免疫力を高めるため、ハチミツを試してみようとされる方々が全世界レベルで増えたということだと思います。
すこし話はズレますが、ハチミツの本当の効果を得るためには非加熱で熟成させた商品でないと期待薄ですよ。
それはハチミツ内の酵素が加熱によって働かなくなるからです。
<ご参考> 非加熱の蜂蜜は何が違うのでしょう
◆値上がりだけではなく品切れ銘柄も出始めています
健康のために、と引き合いが強くなっても、そもそも自然相手で収穫量は限りがあります。
しかも異常気象や天候不順で収穫量が減っているので銘柄によっては品薄になりつつあります。
もっと残念なのは品切れになってしまう銘柄も出始めていることです。
また来年、ということになりますが、環境問題がもたらす影響が少しづつでも改善されない限りハチミツ不振は続くことになります。
すると品質が落ちた商品も出回るようになるかもしれません。玉石混交(玉石混淆)状態ですね。
そして本当に非加熱で熟成させた手間のかかるハチミツは陰に隠れてしまうかもしれません(泣)
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