【夏バテ対策ハチミツレシピ】酒粕とココナッツミルク おいしく、手軽に必要な栄養補給ができます
もう毎年日本の夏は殺人的に暑くなってますね。
気温が体温以上になり、服を着てシャワールームに入っている感覚です。
ストレスも感じ、ますます体力が奪われます。
なのに食欲も減ってしまうし。。。
そんな時、はちみつを使った2つの飲み物をお試しください。
◆酒粕とココナッツミルクの力
今回お勧めする2つの飲み物は酒粕とココナッツミルクです
猛暑の中ではどうしても食欲が減り、さっぱりした水気の多い食べ物に手が出ますね。
そうすると少ない量での栄養補給が大切です。
それを満たしてくれるのが酒粕とココナッツミルクです
以前このサイトでも冬にお勧め致しておりますが、夏バージョンで再プッシュ致します。
夏バージョンと言っても冷蔵庫で冷やして頂くだけですが。。。(笑)
◆酒粕とハチミツで作る夏の甘酒
この暑い時に「甘酒」と見た瞬間、もういいよ、となりそうですが。。。
それくらい「甘酒」イコール「冬の寒い時」のイメージが強いですね。
ですがもともと甘酒は夏の栄養補給に飲まれていたと言われます。
俳句でも夏の季語として使われています。昔から甘酒の栄養は折紙付きだったのです。
酒粕とハチミツで作る夏の甘酒は、ぜひ冷蔵庫でよく冷やしてお飲みください。
冷やすので少し甘味が足りなく感じますが、それでもおいしいですよ。
作る時にハチミツの量やリンゴの量を増やすのももちろんお勧めですが、意外といけるのが、オレンジジュースや野菜ジュースなどで割る飲み方です。
◆酒粕とハチミツの甘酒の栄養とは?
ではどうして酒粕の甘酒が夏の栄養補給になるのでしょうか。
何が夏バテ予防に繋がるのでしょう。
ポイントは2つの栄養素です。
トリプトファンとビタミンB6です。
◆トリプトファンの役目は?
トリプトファンはとても大切なホルモンの材料となる必須アミノ酸です。
大切なホルモンとは、まず最初に脳内で作られる幸せホルモンのセロトニンです。
日中に働き、前向きな思考や行動を促すほんと素晴らしいホルモンです。
さらにこのセロトニンは夜にはメラトニンに変化します。
ご存じの方も多いと思いますが、睡眠ホルモンと呼ばれています。
しかもメラトニンは睡眠だけでなく強力な抗酸化作用を発揮します。
まさに寝ている間に体を修復する役目も果たすわけです。
肌は夜に作られる、と言いますが、まさに別名アンチエイジングホルモンと呼ばれるメラトニンの働きが大きく効いています。
これらとても大切な2つのホルモン、セロトニンとメラトニンの材料がトリプトファンであり、酒粕はこのトリプトファンの含有量がとても多い食材です。
暑くても日中幸せホルモンに働いでもらい、夏バテ防止にしっかりと睡眠を取る、その元となりサポートしてくれるのがトリプトファンであり、酒粕です。
◆ビタミンB6の役目とは?
この必須アミノ酸であるトリプトファンを分解するにはビタミンB6が必要です。
酒粕の凄いところは、このビタミンB6の含有量もとても多いことです。
トリプトファンが多いと言われている食材の中でもほぼ一番多くのビタミンB6を含んでいます。
つまり多くの食材の中でも酒粕は、もっとも効率よく幸せホルモン、続いて睡眠ホルモンを作り出す事ができるわけです。
トリプトファンとビタミンB6の詳しい含有量は以下の記事をご参考になさってください。
◆ココナッツミルクとハチミツのデザート
さてもう一つのお勧めレシピはココナッツミルクとハチミツのデザートです。
デザートと言っても甘酒と同様にほぼ飲み物です。
このレシピも冬に別の記事でお勧め致しておりますが、夏でも再プッシュ致します。
ココナッツミルクをお勧めする理由は2つの栄養素です。
ココナッツミルクの脂肪酸とミネラルです。
この2つの栄養素のメリットは以下の通りです。
★体に脂肪を貯めにくい
★脳細胞に高い栄養分を与える
★血管を緩め血圧を下げる
どう言うことか順にお話致します。
◆ココナッツミルクの脂肪酸は悪者ではありません
牛乳と比べるとココナッツミルクに含まれる脂肪酸の量は多いです。
なのでココナッツミルクは太るし、ましてや夏の暑い時に脂肪酸を余計に摂るのは良くないでしょう、と考えてしまうかもしれません。
ですがココナッツミルクの脂肪酸は普通の動物性脂肪と少し違います。
何が違うかと言うと2点あります。
脂肪酸の長さが短い中鎖脂肪酸であり酸化しにくい脂肪酸であることです
◆ココナッツミルクの中鎖脂肪酸
ココナッツミルクの脂肪酸は少し短く中鎖脂肪酸と呼ばれています。
この脂肪酸の特徴は、代謝されやすくエネルギーに変換されやすいことです。
まず短いので普通の脂肪酸に比べると吸収が早く代謝されやすい、つまり直ぐに使われると言うことです。
一般的にエネルギー源としてはブドウ糖が優先され脂肪酸は体に蓄えられるルートが採られます。
ところがこの短い中鎖脂肪酸は蓄えるルートではなくエネルギー源として使われます。
つまり体に溜まる率がとても低いのです。
ですのでココナッツミルクはダイエット食品と言われています。
そして直ぐにエネルギーとして使われますので夏バテに対して元気を注入してくれます。
しかも脂肪酸はブドウ糖よりもエネルギー量が大きいので高い栄養分を運ぶ事となります。
◆酸化しにくいココナッツミルク
脂肪酸と言えば酸化が気になりますね。
ですがココナッツミルクの脂肪酸はほとんどが飽和脂肪酸で酸化しにくい特徴を持っています。
酸化のポイントは中に含まれる炭素同士が結びつく時、一本の手で結びついているか二本の手で結びついているかです。
二本の手で結びついている箇所は少し不安定になります。そこに酸素がやってくると、二本の手のうち一本を離し酸素と手を結んでしまいます。これが酸化です。
この二本の手で結びついている部分を二重結合と言います。
この二重結合が少ないほど酸化しにくく多いほど酸化しやすくなります。
例えばオリーブオイルは二重結合を1か所しか持っていない脂肪酸がほとんどですので酸化しにくい植物油の代表です。
一方オメガ3で有名な魚のオイルや亜麻仁油などは二重結合が多いので酸化しやすくなります。
ココナッツミルクは二重結合を全く持たない飽和脂肪酸がほとんどなので、酸化しにくく品質の劣化が起こりにくいわけです。
夏バテ状態では当然体の状態が弱り免疫機能も心もとないですから、そのような時に酸化しにくい脂肪酸は体をさらに傷つけるリスクを遠ざけてくれます。
◆ココナッツミルクのミネラル
ココナッツミルクのもう一つの特徴栄養素はミネラルです。
特にカリウムとマグネシウムはポイントです。
血管は筋肉でできていますから、その他の筋肉と同じように伸び縮みします。
★血管が収縮するときは、カルシウムとナトリウム
★血管が弛緩するときは、カリウムとマグネシウムが使われます。
ですので、ココナッツミルクに多く含まれているカリウムとマグネシウムは血管を広げ血液を多く全身に運ぶサポートをしてくれます。
夏バテの体の全身に多くの栄養を運んでくれる手伝いをしてくれます。
牛乳と比べたココナッツミルクの栄養素の比較表は以下の記事をご参考になさってください。
甘酒もココナッツミルクも冷やすとおいしいですが、少し甘味が足りないかもしれません。
その時はハチミツを足してください(笑)