コラム

2022.09.08ランダムノート

【ローヤルゼリーの力】働き蜂を女王蜂に引き上げる栄養素

ドイツ バート・ヴィンプフェン(Bad Wimpfen)にて

ミツバチファミリーのトップに君臨する女王蜂。
女王蜂はトップらしく体も大きく寿命も長いです。
働き蜂とのその差は全てローヤルゼリーがもたらしています。
一体ローヤルゼリーの何がその様な力をもたらすのでしょうか。
今回はそのローヤルゼリーの栄養素についてご紹介いたします。
健康食品としてローヤルゼリー検討のご参考に。

◆ローヤルゼリーは働き蜂によって作られます

健康食品としてよく聞かれるローヤルゼリー。
これはハチミツと同じ様にみつばちがもたらします。
驚く事に生後6~12日の働き蜂の下あごや喉の奥から採られたものです。
成分は複雑で多くの栄養素を含んでいますが大きくは
・水分    60%~70%
・タンパク質 12%~15%
・糖質    10%~12%
・脂質    3%~7%
・その他   ビタミン、ミネラルなどです。
このローヤルゼリーが女王蜂を生み出すのです。

◆女王蜂は遺伝子によってクイーンになるわけではありません

女王蜂はローヤルゼリーだけを食べて成長します。
成長した女王蜂は働き蜂に比べ、体長は1.5~2倍で一日に2000個の卵を産みます。
凄い生命力を感じますね。少し脅威的ではありますが。。。
しかも驚くことに、女王蜂は特別に譲り受けた遺伝子などないのです。
もともと働き蜂と同じ幼虫がローヤルゼリーを食べるだけで女王蜂になるのです。
魔法の様な餌ですが、それだと人も試したくなりますね。

◆有名な科学雑誌のネイチャー(Nature)で紹介されました

女王蜂を育てる成分をつきとめたのは鎌倉昌樹さんと仰る方です。
論文がネイチャーに掲載されたのは2011年4月です。
Royalactin induces queen differentiation in honeybees
(ロイヤラクチンはみつばちを女王に導く)
それまではローヤルゼリーがどの様に働きかけていたのか分かっていなかったそうです。
ですが鎌倉さんが女王蜂へ誘導するローヤルゼリーの中のたんぱく質をつきとめたのです。
そのたんぱく質はロイヤラクチンと名付けられました。
凄いたんぱく質ですね。まさに生命力を与えるような。。。
さらに論文では、この成分をショウジョウバエに与えた結果も紹介しています。
どうなったと思いますか?
なんと、驚くほど大きくなり女王バエの様になったそうです。
食べるだけでクイーンになれるって凄くないですか😮
やはり人の場合はどうだろう、と思いますよね。

◆6か月間人がローヤルゼリーを摂取した結果があります

NIH(National Institutes of Health: 米国立衛生研究所)の
National Library of MedicineにNutrition Journal(栄養ジャーナル)
に掲載された文献として紹介されています。
Effect of royal jelly ingestion for six months on healthy volunteers
(健康なボランティアが半年間ローヤルゼリーを摂取した効果)

この文献は岐阜大学の方々がまとめたものです。
2008年5月に高山市に住む健康なボランティア61名(年齢は42歳から83歳)が対象です。
この方々をローヤルゼリー摂取組とそうでない組に分けて半年間の結果が報告されています。
文献の結論では3点その効果をあげています。
赤血球生成能力の改善
耐糖能の改善:血糖値をもとに戻す能力
精神的健康の改善
残念ながらどうしてそうなるのか、そのメカニズムはまだ特定できないようです。
ただローヤルゼリーの抗酸化酵素が関わっているのでは、と想定されています。
いづれにせよ、もっと多くの方々を対象とした実験が必要だ、とも述べられています。


人での検証ではまださらなる研究・実験結果を待つ必要があるようです。
ですが健康をサポートする可能性は色々な文献で紹介されつつあります。
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