コラム

2022.10.06ランダムノート

【ローヤルゼリーの作用5 女性の味方】ローヤルゼリーは女性ホルモンの様な働きをするようです

欧州ルクセンブルク Remich(レーミッヒ)近くのブドウ畑

女性特有の体調不良が辛く何とかならないかな
と検索をかけると結構ローヤルゼリーがヒットするのではないでしょうか。
ローヤルゼリーの作用に関し文献を調べると、半数以上が女性特有の体調不良を和らげる効果について触れています。
別のコラムでもご紹介致しましたが、ローヤルゼリーは働き蜂の幼虫が食べるだけで女王蜂になれる魔法のような栄養素です。
しかも女王蜂は食べ続けて毎日2000個もの卵を産みます。
もちろん寿命も長いです。
ちょっと信じられないほどの生命力であり生殖機能です。
なので普通に考えると女性の生殖機能をサポートする秘密があるのでは?と思いますよね。
どうやら人に対しては女性ホルモンと同じような作用をもたらしてくれそうですよ

◆女性を支える2つのホルモン

このコラムにご興味をお持ちになった方だと今更、と言う話ではありますが。。。
女性を支える中心的なホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つです。
そしてエストロゲンは単に生殖機能に作用するだけでなく、女性の身体の健康維持にも大切な役割を果たしています。
ところが閉経が近づくとこのエストロゲンが減少するので体調に影響が出ます。
それだけでなく厄介なことにエストロゲンが減少するため、もっとエストロゲンを分泌しろ、と別のホルモンが分泌されます。
この別ホルモンがくせもので自律神経に悪影響を及ぼします。
これがよく言われる、ホットフラッシュ、めまい、腰痛、不眠、憂うつ感など、とても不快な悪影響を引き起こします。
自律神経は体調をコントロールする仕組みそのものですから、ここに悪影響があるとそれは辛い事となります。

◆ローヤルゼリーはエストロゲンをカバーできそうです

エストロゲンが減少し体調不良が起こるのであればそれを外から補充すれば良い、と考えるのは自然なことかと思います。
ですがホルモンを外から補充すると癌が発生する可能性があります。
男性がうつ病になるのは男性ホルモンであるテストステロンの減少が引き金になります。
なのでテストステロンを補充する方法も取られますが、このケースも前立腺がんを引き起こす可能性が出てきます。
そこで漢方薬や健康補完食品であるローヤルゼリーの出番となります。
実際ローヤルゼリーに関する文献では、少なくともマウスなどの動物実験ではローヤルゼリーはエストロゲン効果を示すとあります。

Royal Jelly-A Traditional and Natural Remedy for Postmenopausal and Aging-Related Pathologies
(ローヤルゼリーー閉経後と老化に関係する病状に対し伝統的で自然な治療法)
2020年7月
 
NIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)
医療ライブラリー(National Library of Medicine)

なおこの後ご紹介する全ての文献の出所は同じです。

◆ローヤルゼリーの月経前症候群の緩和

では人に対する検証はどうでしょうか。
月経前症候群の症状を持つイランの医学生110人を対象に検証を行っています。

Effect of royal Jelly on premenstrual syndrome among Iranian medical sciences:a randomized, triple-blind, placebo-controlled study
(イランの医学生の月経前症候群に対するローヤルゼリーの効果:無作為で三重のブラインドでプラセボとの対象研究)
2014年8月

ローヤルゼリー摂取組とそうでない組に分けて比較しています。
ローヤルゼリー組は一日1gのローヤルゼリーをカプセルで2か月間(2回の月経周期)飲み、その後の月経前症候群の症状をスコアーで測ります。
結果はローヤルゼリーを摂取していない組は当然ほとんど変化がなかったのですが、
ローヤルゼリー組は症状が半減しています。
ですのでこの文献ではローヤルゼリーは月経前症候群の軽減に効果があったと結論づけています。

◆更年期症状への効果

次に更年期を迎えた女性への効果を調べた文献をご紹介いたします。

Effect of royal jelly on menopausal symptoms: A randomized placebo-controlled clinical trial
(更年期症状に対するローヤルゼリーの効果:ランダム化プラセボ対照臨床試験)
2019年11月

閉経後の女性200人(45歳から60歳)を対象に検証しています。
ローヤルゼリー摂取組とそうでない組に分けて比較検討しています。
ローヤルゼリー摂取組は一日1gのローヤルゼリーを8週間カプセルで摂取しています。
結果はローヤルゼリーは更年期症状の緩和に有効であると結論つけています。
もう一つ同じライブラリーに掲載されている日本人を対象にした文献をご紹介致します。

Royal Jelly Supplementation Improves Menopausal Symptoms Such as Backache, Low Back Pain, and Anxiety in Postmenopausal Japanese Women
(ローヤルゼリーのサプリメントは閉経後の日本人女性の背中の痛み、腰痛、不安感を和らげます)
2018年4月

閉経後の女性42人を対象に検証しています。
ローヤルゼリー摂取組とそうでない組に分けて比較検討しています。
ローヤルゼリー摂取組は一日0.8gのローヤルゼリーを12週間錠剤で摂取しています。
結果はローヤルゼリーは更年期症状の不安感や腰痛の緩和に有効であったそうです。
ですがそれ以外の症状については2つの組の間であまり差はなかったそうです。
ただ月経前症候群や更年期症状の検証は被験者へのアンケートによるスコアーで測っているので判断は難しいところかもしれません。
10段階評価の内、症状はどの程度ですか?という形式です。
例えば血圧値やコレステロール値など数字ではっきりと測れると効果のほども分かり易いのですが。

◆どのくらいの量を一回に摂れば良いのでしょうか

残念ながら健康補完食品としてどれくらいの量を一回に摂れば良いのかまだ基準はなさそうです。
色々と目を通したローヤルゼリーに関する文献では、おおよそ一日に1gから2g程度で毎日2か月前後摂取し続けるケースが多かったです。
もちろん一日0.8gや2.8gといった場合もありましたが、継続して摂取する検証では多くてもスプーン1杯程度でした。
今後人への検証を重ねることでおおよその基準が見えてくるのではないかと思われます。
ただほとんどの文献で副作用はありませんでした、と報告はなされていますのでその点はご安心頂いても大丈夫です。
エストロゲンの様に作用するローヤルゼリーのメカニズムはまだ解明されていませんが、結果は前向きです。
花田養蜂園でもローヤルゼリーは取り扱っております。
ご興味がございましたらぜひご用命ください。

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