コラム

2022.11.10ランダムノート

【歯周病にプロポリスは力を発揮します】歯周病対策は糖尿病対策にもつながりますよ

河口湖 紅葉回廊

プロポリスは天然の健康補完食材として研究者の注目を集めています。
新薬の開発は天然物の有効成分を抽出して作られるケースも多いためです。
なにせプロポリスはポリフェノールの宝庫ですから研究者の関心を集めるのも当然かと。
特に患部に直接塗ることができる歯周病対策なら届くか届かないか分からない体内の患部より効果が期待ができます。
しかも目で見て効果を確認できます。
ちなみに、歯周病の治療は血糖値コントロールの改善をもたらします。
今回は、プロポリスによる歯周病の改善、及び血糖値コントロールの改善について文献をご紹介いたします。

◆はじめに

食べる楽しみは奪われたくないものです
病気で食事制限がかかるとそれだけでストレスです。
ダイエットもとてもハードですね。

なので歯と歯茎は大切にしたいものです
ところが歯周菌はとても厄介です
マウスウォッシュは効きにくいです
しかも口から全身に運ばれ悪影響をもたらします

例えば血糖値が上がりやすくなります
インスリンの効きが悪くなるからです

そこで口の中で歯周菌を殺菌する必要があります
プロポリスはその効果を充分に発揮します
しかも人体に安全で安心して使えます
直接口に入れても大丈夫です

今回はプロポリスが歯周病対策に効果を示す検証文献のご紹介です。
血糖値コントロールにもつながる効果も示されていますのでご確認ください。

◆プロポリスによる歯周病対策の効果

Effectiveness of Propolis in the Treatment of Periodontal Disease: Updated Systematic Review with Meta-Analysis
(歯周病治療でのプロポリスの有効性:メタ分析の最新の系統的なレビュー)
 2021年2月

出所: NIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)
医療ライブラリー(National Library of Medicine)

メタ分析はこれまでの多くの研究論文を調べ総合的に検討し見解をまとめる手法です。
今回の文献はプロポリスと歯周病に関する過去の文献を調べています。

対象の文献は2020年10月までで224件です。
ですが内容を詳しく調べると、分析の基準を満たした研究論文は8件だったようです。
そしてこの文献の結論は以下2点です。

★プロポリスは安全に使える
★歯周病治療の効果を高める

やはりプロポリスは優れものだったようです。

安全性?と思われたかもしれません
プロポリスは黒い液体です。
真っ黒で良く分からない物を口に入れる?
と、心理的なハードルはあろうかと思います
なので安全性が確認されたのは安心です

ではどうして歯周病対策に効果的と言えたのでしょうか。
それは採用された一本の文献が光っています。

◆歯周病ポケットが改善した

先の文献では過去の多くの研究論文が調べられたのですが、それら論文の中で最もスコアーが高かったのは実は日本人研究者グループがまとめた論文でした。

Effect of topical administration of propolis in chronic periodontitis
(慢性歯周病でのプロポリスの局所的な投与の効果)

2020年10月

出所: NIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)
医療ライブラリー(National Library of Medicine)

国立感染症研究所の方々が中心となってまとめられた文献のようです。
実際に歯周病ポケットの深さを調べた結果で、プロポリスの使用でその深さが減少したそうです。

別のコラムでもご紹介致しましたが、プロポリスの抗菌力は大きな特徴です。
<ご参考>プロポリスの抗菌力に関するコラム

しかしそれは細菌に届いてこそです。
歯周病のケースのように直接塗ることができるのは大きな利点です。
しかも効果を直接目で確かめられるのも大きいです。

◆歯周病対策がもたらすこと

歯周病は人の本能である食べる楽しみを奪ってしまいます。
食べる楽しみが奪われるのはとても悲しいことですからプロポリスが活躍してくれるのは頼もしいことです。
しかも歯周病を治療すると血糖値コントロールにもつながります。

更に加えるとリズミカルなそしゃくが脳に与える影響も無視できません
例えば幸せホルモンは脳内で作られます
一定のリズムで脳に送られる刺激は幸せホルモンの生成に貢献します。

◆歯周病と血糖値コントロール

中程度以上の歯周病が口全体に広がっている場合、歯周病ポケットの表面積合計はどのくらいになるのかご存知でしょうか?
なんと手のひらぐらいの大きさになると予想されています。

それほど多い歯周病菌が炎症毒素をまき散らし一部は血液に乗り全身にばらまかれるのです。
そして残念なことにその炎症毒素はインスリンの効きを悪くします。
なので歯周病の治療で血糖値コントロールも改善します。

おおよその目安として歯周病の改善によってヘモグロビンA1Cの数字が0.4ほど下がると言われています。
ヘモグロビンA1Cは過去1~2か月間の血糖値を図る指標ですね。

では実際に糖尿病で歯周病患者にプロポリスを処方した時、その血糖値と歯周病がどの様に変わったのか文献をもう一本ご紹介致します。

◆プロポリスを糖尿病・歯周病患者に処方

NIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)
医療ライブラリー(National Library of Medicine)

Propolis Improves Periodontal Status and Glycemic Control in Patients With Type 2 Diabetes Mellitus and Chronic Periodontitis: A Randomized Clinical Trial
(プロポリスは、2型糖尿病で慢性歯周病患者の歯周状態と血糖値コントロールを改善する:ランダム臨床試験)
2016年12月

50人の患者を対象にしていますが、26人は偽物を摂取し残りの24人は一日0.4gのプロポリスを摂取します。
これを半年続け二つのグループを比べています。
ただ全ての患者は歯石を取る治療を同時に併用しています。

結果はプロポリスを摂取したクループは大幅な改善を示しています。
まずヘモグロビンA1Cは半年後0.96下がったそうです。
同時に空腹時血糖値も大幅に下がったそうです。
また歯周病ポケットの深さも減少したそうです。

一方偽物を摂取したグループは改善が見られませんでした。
繰り返しとなりますが、やはり患部に直接というのは利点ですね。

ちなみに一般的に歯周病の改善でヘモグロビンA1Cの値が0.4ほど下がる、と先にご紹介致しました。
一方この文献では0.96と更に減少しています
これは別のコラムでもご紹介していますがプロポリスそのものが血糖値コントロール効果を持つことも影響していると思われます。

<ご参考>プロポリスの血糖値コントロールに関するコラム

いかがでしょう。プロポリスは優れものです。
しかも文献でも安全だと確認されています

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