コラム

2022.11.09ランダムノート

【プロポリスの効用1 抗酸化性1】豊富なポリフェノールがポイントです

奥日光 戦場ヶ原

プロポリスの効果は幅広くしかも体にとって厄介な慢性病への効果が期待されています。
糖尿病や認知症対策への期待はもっとも分かりやすい例だと思います。
慢性病対策に効果があるのなら自然とアンチエイジング効果も期待されます。
その効果のみなもとは、一言で言えば豊富なポリフェノールです。
豊富なポリフェノールが抗酸化性を発揮し体へのダメージを和らげてくれます。
今回はプロポリスのポリフェノールと抗酸化性についてのお話しです。

◆プロポリスのポリフェノールとは

体の中で抗酸化性を発揮してくれるポリフェノールはとても多くの種類があります。
全てのポリフェノールではありませんが一部をご紹介すると以下の通りです。

主なポリフェノール
(ミツバチ科学 22(1) 1-8 2001年2月より)

ご覧になってお分かりの様にとても多くの種類があります。
よく聞かれる種類もあるのではないでしょうか。
プロポリスは中でもフラボノイドを多く含みます。

◆ポリフェノール効果の例 フレンチパラドクス

別のコラムでもご紹介していますが、皆さんはフレンチパラドクスと言う言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。
欧州の国々の中でフランス人の動脈硬化の患者数が明らかに低いという話です。
欧州の中ですからフランス人も他の国々と同じくらいの肉類や乳製品を食べているはずです。
なのにどうしてフランス人だけ症状が軽いのでしょうか?
答えは赤ワインにありました。
フランス人は赤ワインの消費量が多いのでそれに含まれるポリフェノールもより多く摂取していたのです。
このポリフェノールが抗酸化性を発揮し、周辺国より動脈硬化、ひいては心筋梗塞、脳梗塞の患者数が少ないというわけです。

◆プロポリスに含まれるポリフェノール量

では実際にプロポリスはどのくらいのポリフェノールを含んでいるのでしょうか。
赤ワインのポリフェノールと比べてどうでしょうか。
まずプロポリスに含まれるポリフェノールについてです。

Impact of Plant Origin on Eurasian Propolis on Phenolic and Classical Antioxidant Activity
(植物由来のユーラシア産プロポリスのフェノールと古典的抗酸化作用の影響)
2021年1月

NIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)
医療ライブラリー(National Library of Medicine)

プロポリスは産地により成分が異なりますが、この文献ではいくつかの地域のプロポリスを調べています。
その結果は以下の通りだったそうです。
プロポリス1gあたりでほとんどのサンプルは
ポリフェノールは30.28 ~ 145.24 mg 
その内フラボノイドは10.45 ~ 82.71 mg
含んでいたそうです。
これは多いのか少ないのか分かりませんね(笑)
食品にどの位含まれるのか比べてみましょう。

◆食べ物に含まれるポリフェノールの量

ポリフェノールが食品にどのくらい含まれているのか、よく使われる文献があります。

Coffee and green tea as a large source of antioxidant polyphenols in the Japanese population
(日本人にとって抗酸化性ポリフェノールの大きな摂取源としてのコーヒーと緑茶)
 2009年2月

NIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)
医療ライブラリー(National Library of Medicine)

日本の飲料を対象にしていますのでより実態に近いと思われます。
いくつか数値を挙げてみます。
100g(100ml)中に含まれるポリフェノールです
コーヒー      200mg
緑茶        115mg
トマト・野菜ジュース  69㎎
ココア       62㎎
コーヒーが群を抜いて多いですね。
ちなみに文献では飲料だけでなく20の野菜と5つの果物についても調べています。
同じく100g中のポリフェノールの量です
20の野菜   0~49mg
5つの果物 2~55mg
こうして見るとやはりコーヒーは多くのポリフェノールを含んでいますね。

少し話はそれますが、毎日コーヒーを飲む人はほとんど飲まない人に比べ肝臓がんになる率が半分だそうです。
国立がん研究センターが論文として発表し、このサイトでいつもご紹介しているNIHの医療ライブラリーにも掲載されています。
コーヒーは肝臓がんを抑える効果はほぼ確実と判定されています。
ただコーヒーが肝臓がんを抑えるメカニズムは分かっていないそうです。
このサイトでハチミツ、プロポリス、ローヤルゼリーの効用について各種文献をご紹介し、実際に効果があった事実を報告させて頂いてますが、効果はあるもののやはりそのメカニズムが分からないのと同じですね。

さて話をポリフェノールへ戻します。
先ほどフレンチパラドクスのお話を致しましたが赤ワインはどのくらいポリフェノールを含んでいるのでしょうか
赤ワインは100g中230mg含みます
コーヒーよりさらに多くさすがフレンチパラドクスと言われるだけのことはあります。
ですがプロポリスと比べ単位がおかしい、と思われた方もおられるのではないでしょうか。
先にご紹介したプロポリスは1gあたりです。
一方食品関係は100gあたりです。
文献を何度も確認しましたが間違いではありません。
そうです。プロポリスは桁違いの含有量なのです。

ここまででかなり長くなりましたので続きはその2に渡します。
その2では抗酸化性の話と吸収率のお話となります。
<ご参考>プロポリスの効用1 抗酸化性2

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