【ハチミツ効果と睡眠に関する論文2点】脳細胞の緊張を和らげるそうです
ぐっすりと質の良い睡眠はどうしたら得られるのだろう?
と考えておられる方は多いと思います。
これを行えば、、これを食べれば、、
と、それで大丈夫などともちろん簡単な話ではありませんね。
睡眠は健康維持のとても大きなファクターですから医学論文も数多く出ています。
今回はその中でもハチミツが睡眠に良い影響をもたらす
と紹介している論文を2点ご紹介いたします。
管理人は毎日ハチミツを食べていますが、確かに毎晩ベッドに入るとすぐに寝てしまいます。
ぜひご参考になさってください。
◆ 蜂蜜が睡眠に好影響な理由
結論から申し上げると次の2点です。
①中枢神経抑制効果
②脳組織の酸化ストレスの緩和
中枢神経は脳組織の中でも生命維持に欠かせない部位です。
①はこの中枢神経の緊張を和らげる効果がハチミツにはあった、と論文では紹介されています。
中枢神経がリラックスすることで眠気につながります。
②は①の効果が起こるその原因について紹介しています。
②の論文によると、脳内組織の酸化ストレスがハチミツによって和らげられている、と紹介しています。
それでは①②の論文をそれぞれご紹介致します。
ですがその前にハチミツと睡眠ホルモンの関係について少しだけご紹介しておきます。
◆ 蜂蜜と睡眠ホルモンの関係
蜂蜜が睡眠に好影響をもたらすルートとして睡眠ホルモンの生成にプラスに働くこともポイントです。
ですが、今回ご紹介する論文はハチミツが直接脳神経に働きかけるパタンです。
睡眠ホルモンの生成に関係するお話しは別のコラムでご紹介いたしておりますので、そちらをご参考になさってください。
◆ 蜂蜜にはGABAと同じような効果が
それでは最初にお話しした①についてです。
ご紹介する一つ目の論文は蜂蜜が脳の興奮を鎮めている、
と紹介しています。
健康関連でGABAという言葉をよく目にしますね。
脳の細胞内にも存在し、緊張やストレスを和らげる効果があり、脳の興奮を鎮める、と言われているアミノ酸です。
それによって睡眠の質を高めたり、ストレス緩和から血圧を下げる効果が確認されています。
このGABAと同じ様な効果が蜂蜜にも見られた、と述べている論文です。
Effect of oral honey admistration on sleep-deprived male mice
睡眠不足の雄マウスへの口からの蜂蜜投与の効果
Journal of basic and socail pharmacy research
2020年1月
雄のマウスでの実験結果ですが、睡眠不足のマウスに口から直接ハチミツを与えその影響を調べています。
その結果として次の2点をあげています。
・睡眠不足による悪影響を緩和
・蜂蜜の量が多いほど効果が高い
そしてこれらの効果はGABAで見られるように、脳の中枢神経を鎮める効果を発揮していると述べています。
この論文では睡眠不足のマウスに蜂蜜を与えていますが、そうではなく日常生活の中で蜂蜜をとればGABAと同じように中枢神経を鎮める効果があることを示唆しています。
つまり脳組織の興奮を鎮め、眠気を誘ったり、不安感やストレスを和らげる効果が期待できるわけです。
GABAを含む食品にチョコレートがよくあがりますが、ホットチョコレートに砂糖ではなく蜂蜜を加えると心地よい眠気に導いてくれそうですよ。
◆ 脳組織の酸化ストレスを和らげる
次は最初にお話しした②についてです。
論文はハチミツが脳内組織の酸化ストレスを和らげる効果について述べています。
Effect of honey on oxdative stress in the brain tissue of sleep deprived rats
睡眠不足のネズミの脳組織の酸化ストレスに対する蜂蜜の効果
Nigerian Journal of basic and applied sciences
2022年2月
こちらも睡眠不足のネズミを使いハチミツの効果を調べています。
最初の①の論文はハチミツを与えたマウスが実際にどの様な行動をとるか調べています。
一方こちらの論文はハチミツを与えたマウスの脳細胞を調べています。
脳細胞の何を調べているかと言えば、脳内のストレスマーカーを調べ脳内の酸化ストレスの変化を見ています。
結論は、ハチミツを与える事で脳内の酸化ストレスが軽減しているそうです。
脳組織の酸化ストレスを和らげることで最初の①の論文にあるように、脳組織の興奮を鎮め眠気をもたらしたり、リラックス効果をもたらしたりするわけです。
◆ ミルクとハチミツの組み合わせ
蜂蜜の睡眠効果について色々と論文を調べていると、蜂蜜だけではなくミルクと合わせて飲むと効果が高まる、とのコメントをよく目にします。
その様に勧められる理由として次の2点が挙げられます。
・睡眠ホルモンの材料であるトリプトファンを含む
・リラックス効果をもたらすカルシウムなどのミネラルを含む
ミルクには以上の様なメリットがあるのでハチミツの効果と合わせるわけです。
確かに昔からミルクにハチミツを混ぜて飲むと睡眠にはプラスだと言われますね。
ハチミツはどうしても糖分を意識してしまいますが、少なくとも砂糖よりはずっと健康にプラスです。
睡眠を意識されるのなら、日常にハニー&ミルクを試されてはいかがでしょうか。
◆ 最後に
人の体質は結構な差があります。
例えばカフェインに敏感な方は夕方にコーヒーを飲むと夜中々眠れないですが、関係なく眠れる方もいます。
それと同じようにハチミツだけで快適な睡眠が得られるかどうかは試してみないと分からない事ではあります。
ですが、長期的に食べてみて害があるわけではなく、むしろ今回の論文のように根拠がある話なので色々と快適な睡眠のために試される一つの方法ではあると思います。
管理人はもう10年以上毎朝ハチミツを食べていますが、血糖値も正常ですし体脂肪率も12%前後です。
少なくとも管理人はベットに入ると5分以内には寝てしまいます。(^_^)
ぜひ花田養蜂園のハチミツをお試しください!