【ハチミツレモンからの贈り物 6 ビタミンC編】レモンと言えばビタミンCですね
ビタミンの中でもCは最も身近で皆さんもよく意識されるビタミンだと思います。
そしてレモンと言えばやはりビタミンCが頭に浮かびますね。
ビタミンCはそれだけよく話題に上がり健康的なイメージがあるからでしょうか。
では実際のところビタミンCはどの様に体内で役立っているのでしょう。
根拠のある裏付けを頼りに調べるとおおよそ次のようなポイントになるようです。
◆ビタミンCが必要とされる主なポイント4つ
① コラーゲンの生合成
② 脂肪燃焼に関わるカルニチンの生合成
③ ストレスに対抗する(神経伝達物質の生合成)
④ 抗酸化作用
これらは厚生労働省のeJIM(裏付けに基づく情報発信サイト)を参考にしました。
ビタミンCはとても優れ者で、これら以外にも
・鉄分の吸収をサポートしたり、
・シミの原因となるメラニンの生成をブロックしたり
と大活躍です。
①から④は特に人が体の機能を維持する上でとても大切なポイントです。
◆ビタミンCはコラーゲンの生合成に必要です
コラーゲンと言えば肌にハリを与え若さをアピールする美容効果を思い浮かべるかもしれませんね。
コラーゲンはタンパク質の3割以上を占め、細胞と細胞をつなぐ働きをしています。
なので肌にハリをもたらすのはそうなのですが、血管筋肉も当然コラーゲンが働いていますのでもっと生命維持に直結します。
そしてコラーゲンの生合成にはビタミンCが必要です。
そのためビタミンCが不足するとコラーゲンが不足し血管が破れることになります。
有名なエピソードは大昔船上の食事がビタミンC不足で船員が壊血病になった話ですね。
ビタミンC不足が、
・動脈に問題が出ると動脈硬化のリスクが上がりますし、
・毛細血管で起こると老化が進む
ことになります。
◆ビタミンCは脂肪酸の燃焼に関わるカルニチンの生合成に必要です
体のエネルギーを作っているのは細胞内のミトコンドリアです。
このミトコンドリアに脂肪酸を届けるのがカルニチンでアミノ酸の一つです。
脂肪は残念ながらミトコンドリアの幕を通ることができないのですね。
脂肪は水に溶けないのでいつもタンパク質のお世話になって運ばれます。
なのでアミノ酸であるカルニチンが脂肪酸をミトコンドリア内に取り込んでくれます。
しかも脂肪酸がエネルギーとして使われたあとの有害物質をミトコンドリア外に運び出すのもカルニチンです。
このような脂肪燃焼に関わるカルニチンはビタミンCがないと生合成されません。
脂肪によるエネルギー生産にビタミンCは大切な役目を果たしているのです。
◆ストレスに対抗する(神経伝達物質の生合成)
ビタミンCは特定の神経伝達物質の生合成に必要です。
例えばドーパミンやアドレナリンですね。
それと抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンにも関わっています。
ドーパミンは気分を心地よくしてくれる神経物質として有名ですよね。
物騒な話ですが、麻薬・覚醒剤はドーパミンを活性化させる作用があります。
また人はストレスがかかるとアドレナリンによって血圧や血糖が上がります。
このようにメンタルに大きな影響を及ぼす神経伝達物質はビタミンCがないと生合成できないのですね。
特にストレスがかかった状態では対抗するために多くのビタミンCを使うことになります。
例えば朝の満員電車や夏の猛暑日の外出などはそれだけで疲れた気分になりますね。
こんな時は多くのビタミンCが消費されています。
なのでビタミンCが不足しているとストレスに対してどんどん弱くなってゆきますよ。
◆抗酸化作用
このポイントもよく知られていますね。
食品や飲料品が酸化しないように酸化防止剤が入っていたりしますね。
その酸化防止剤としてビタミンC(アスコルビン酸)がよく使われています。
例えばポカリスエットの成分表に酸化防止剤としてビタミンCが書かれています。
ビタミンCは電子を渡しやすいので酸化防止に使われるのですね。
特に体内での抗酸化として最強の組み合わせはビタミンEとのコンビです。
ビタミンEも抗酸化作用が強いですが、酸化物質を処理すると自らが酸化を引き起こしかねない不安定な状態となります。
そこでビタミンCが電子をビタミンEに渡します。
するとまたビタミンEは復活し抗酸化作用を回復させるわけです。
よく知られている体の酸化は癌や動脈硬化などシリアスな病気を引き起こす大きな原因の一つです。
ですのでビタミンCを摂取するためレモン果汁はとても意味のあることなのです。
◆ハチミツレモンはビタミンCの摂取だけがポイントではありません
ビタミンCだけに注目するのであればレモンよりイチゴやキウイの方がより多くのビタミンCが撮れます。
それにイチゴやキウイは丸かじりできますね。
ですがハチミツレモンについてこれまで5つのコラムでご紹介した通りビタミンC以外のポイントもあります。
特に香りについてはレモンの効果は大きいですし、レモンポリフェノールも人に対する試験結果があります。
<ご参考>はちみつレモンからの贈り物3
<ご参考>ハチミツレモンからの贈り物5
残念ながら丸かじりできないレモンですが、そこはハチミツレモンでお楽しみくださいね。