コラム

2022.08.07フード&ヘルス

【ハチミツレモンからの贈り物 5 脂肪酸化の抑制編】レモンポリフェノールが赤ワインのポリフェノールと同じように働いているようです

奥日光 湯ノ湖

フレンチパラドックスと言う言葉がありますね。
フランス人はお肉やチーズをよく食べるので脂肪を多く摂っています。
ところがフランス人は他の同じような食生活の周辺国に比べ心筋梗塞での死亡率が一番低いので、なぜだろう?となるわけです。
答えは赤ワインに含まれるポリフェノール(レスベラトロール)にありました。
このポリフェノールが動脈硬化の進行を抑制していたのです。
そこでレモンポリフェノールも同じような脂肪酸化対策に効果があった、という文献のご紹介です。

◆脂肪の酸化と言えば悪名高い悪玉コレステロールの登場です

脂肪は水に溶けないのでそのままでは体の中で運ばれることはありません。
脂肪はタンパク質とくっつくことによって体内で運ばれます。
この脂肪とタンパク質の合成物には幾つか種類があるのですが、話題によく出る善玉コレステロール、悪玉コレステロールもその一つです。
コレステロールは体に栄養を運ぶ大切な役目を担っていますが、「悪玉」とは可哀そうな名前がついていますね。
その名の通り「悪玉」には注意を払うべきではあります。
悪玉コレステロールは脂肪の割合が多く酸化しやすいのです。
人は呼吸しますからどうしても酸素は体内に取り込まれます。酸素は必要なものですから当然ですね。
そしてその酸素があばれる活性化酸素も避けられない存在です。
この活性化酸素により悪玉コレステロールは酸化するリスクが高いのです。

◆悪玉コレステロールの酸化は血管にダメージを与えます

この悪玉コレステロールが酸化すると何が起こるのでしょう。
悪玉コレステロールが酸化すると血管の壁に付着しやすくなるのですね。
この状態が進むと血管内に膨らみができ、血管内が狭くなってゆきます。
つまり血液の流れが悪くなってゆき、これが心臓で起こると心筋梗塞につながってゆくわけです。
なので悪玉コレステロールの酸化を防ぐことができると血管を守ることができるのです。
人は血管から老いる、とも言われほど血管は大切な器官です。
血管は酸素も含め必要な全ての栄養を全身に運ぶので当然ですね。
血管を守ることはとても大切です。

◆レモンポリフェノールが悪玉コレステロールの酸化を抑えます

レモンフラボノイドが悪玉コレステロールに対する抗酸化性を示した文献があります。
「レモンフラボノイドのヒトLDL被酸化能に関する検討」
日本未病システム学会雑誌 9(2) 2003年

ちなみにフラボノイドはポリフェノールの一つです。
この文献では健康な10名の男性を対象に実験を行っています。
その結論として、レモン摂取がヒトLDL(悪玉コレステロール)に対する抗酸化能を高めることが明らかになったそうです。
その説明の中で興味深いのが、レモンのビタミンCよりもレモンフラボノイドの働きの方がより強い抗酸化能力を発揮していることです。
ビタミンCは体の酸化を防ぐ代表選手のようなイメージがありますが、ポリフェノール(フラボノイド)も優れ者だったわけです。

今回の話は、脂肪を減らす話ではなく酸化して悪さをする脂肪を抑える話でした。
普通の果物と違いレモンの丸かじりはできませんから、ハチミツレモンでご自身の血管を守ってください。

◆ポリフェノールならプロポリスがお勧めです

ハチミツレモンの話とは異なりますが、 今回ポリフェノールにご興味が湧いたならプロポリスもぜひお試しください。
ポリフェノールは体を酸化から守る成分なのでポリフェノールを多く含むプロポリスもお勧めです。
プロポリスはポリフェノールを高濃度で含んでいることもさることながら、とても吸収されやすい形でポリフェノールを含んでいるのが大きなポイントです。
<ご参考>プロポリスの抗酸化性(その1)

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