コラム

2022.04.27フード&ヘルス

【ソースを引き立てる蜂蜜】蜂蜜をレシピに加えてはいかがでしょう

欧州ルクセンブルクの古城レストランにて

◆欧米では日本よりお肉料理が多くソースも違ってきます

元々日本は魚料理が多く今ではお肉料理もよく食べられますが、欧米はやはりお肉料理のウェイトが高いと思います。もちろん地域差はありますが。
するとソースの種類も違ってきます。
日本では何と言っても醤油の存在が絶大です。醤油を使わない日本料理を探すのが難しいくらいです。
一方欧米のお肉料理では、塩・黒コショウの下ごしらえのあと、バター・クリーム、マスタード、ビネガー、ワイン、ハーブなどが料理の種類によって加えられる感じでしょうか。
なので醤油ベースの日本食の味付けに蜂蜜はイメージしにくいですが、欧米の味付けなら乳製品との相性やハニーマスタードのように蜂蜜を加えるイメージが沸きます。
蜂蜜消費量が日本の倍以上の欧米では、料理にも蜂蜜を使うことが多いと思います。

◆日本は甘味としてみりんの存在が大きいです

醤油は魚料理だけではなくお肉料理にも合うので日本での醤油の存在は絶対です。
醤油・味噌を使うので日本食は欧米に比べ塩分が多めですが、実は糖分も多めです。それは醤油に甘味がとても合うからです。
多くの煮込み料理はみりんか砂糖を加えていますし、魚、鶏、鰻の照り焼き、すき焼きなどは醤油と甘味の最右翼です。
実はこの甘味を足すみりんの存在は日本食では大きいと思います。
海外で生活するとみりんは日本食材店でないと手に入りません。なので海外勤務で日本食を作る際にはみりんの代わりに蜂蜜を使うことが多いです。
それもそのはずで、みりんはもち米の糖分を麹で分解させたものですが、この麹菌は東南アジアのような湿度の高い環境でないと生息できないのです。なにせ麹菌は日本の「国菌」に認定されています。

◆乳製品に限らず、蜂蜜は素材の持つコクやうまみを引き立てるサポートをします。

日本ではみりんの存在が大きいので蜂蜜の出番は少ないかもしれませんが、欧米ではお肉に負けないバター、クリーム、チーズやマスタードを使いますので蜂蜜とのコンビネーションも活きてきます。
アメリカ人と蜂蜜でもご紹介いたしましたが、2007人へのアンケートでほぼ半分の46%の人が調理に蜂蜜を使うと回答しています。
みりんは麹の力で、蜂蜜はミツバチ体内の酵素で糖分を分解し、どちらも素材のコクやうまみを引き立てます。
お肉料理を作られる時、蜂蜜も使ってみてくださいね。