コラム

2022.08.20蜂蜜&蜜蜂

【みつばちの目は5つ】5つも一体何に使うのでしょう

メキシカンディッシュ
英国 カンタベリーにて

当たり前ですが人の目は2つです。
なので5つの目と聞くと何のため?と思いますよね。
当然必要だから5つ持っているのでしょう。
そんな興味深いみつばちの目について人の目と比べながらお話しいたします。

◆人とみつばちの目の違い

みつばちは複眼と単眼の2種類で合計5つです
人よりはるかに早い動きを捉えられます
色を判別する3種類のベースが人と異なります
色を判別する3種類のベースは人の場合は赤、青、緑です。
一方みつばちは青、緑、紫外線です。
なのでみつばちは赤がよく分からないようです。

◆みつばちの目は複眼2つに単眼3つです

頭の左右に見える大きな2つの目が複眼です。
単眼は、複眼の間、人でいう眉間の部分に3つあります。
実はみつばちだけでなく5つの目を持つ昆虫は多いです。
トンボ、バッタ、足長バチなどはそうです。
まず複眼ですが、これは普通に回りの様子や色、形を見ます。
ただ小さな目なのであまり遠くは見えないようです。
つまり小さなレンズが集まった複眼は近視だと考えられています。
ちなみにハエの複眼は左右ではなく正面を向いていますよ。
ハエの話はどうでもいいのですが。。。

◆単眼3つは巣から飛び出すのに必要です

単眼は物を見ると言うより光を感じる器官です。
太陽の光より方向を感じナビゲーションの役目を果たします。
みつばちの行動範囲は2~3km程度と言われています。
人の感覚では徒歩30分程度の距離と言ったところでしょうか。
ですがみつばちは体長が1㎝強ととても小さいです。
単純に人とは比べられませんが人はみつばちの100倍以上大きいです。
なのでみつばちにとっての2~3kmは、人にとって200㎞以上の距離感かもしれません。
巣から一旦出て、また巣に戻るには絶対的なガイドが必要になります。
それが単眼の役目であり太陽の光は命綱となります。
ほとんどのみつばちは昼に活動し夜は巣に戻りますが太陽の光が必要なんですね。
熱帯地方のみつばちの中には月明かりを利用する種類もいるようですが。

◆みつばちは早い動きも捉えることができます

英国サセックス大学ホームページのサーチのページによると、
みつばちの目は1/300秒単位で動きを捉えられるそうです。
人は1/50秒単位での画像処理だそうです。
人の6倍速でみつばちは動きが見えるのですね。
そのサイトには、映画もみつばちはコマ送りで分かるかもしれないとあります。
みつばちは小さいので目で捉えた状況に反応するだけの軽さが備わっているのでしょう。
人が6倍速で物事が見えたとしても反応できるか怪しいですが。。。

◆みつばちは赤色が苦手ですが花蜜は逃しません

人は色の判別に赤、青、緑をベースにします。
一方みつばちは 青、緑、紫外線に反応します。
そのため赤がよく分からないのです。
代わりに紫外線を感じることは花蜜を探すのにとても重要です。
花の中心奥にある花蜜が紫外線を吸収しみつばちには濃い色に見えるのです。
なのでみつばちは容易に花蜜を見つけることができるのです。
<ご参考>みつばちには花の蜜が見える

小さな体でテリトリーを2~3㎞も広げるみつばちは本当に働き者です。
そのハチミツを頂くのはちょっと申し訳ないですが。。。

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