コラム

2022.04.23フード&ヘルス

【鶏むね肉とバルサミコソースのすき焼き風料理】疲れた時に美味しく元気の出るお勧めレシピです

ドイツ バート・ヴィンプフェン(Bad Wimpfen)でのランチ
東山魁夷の「静かな町」で描かれた町です

疲れた時に何を食べるのか?
結構迷いますよね。
そもそも疲れがピークに達すると食欲すらなくなります。
また元気をだそうとカロリーの高いものを食べると胃がもたれたり。

そんな時は香りで食欲を盛り立てる方法があります。
例えばカレーやすき焼きの香りなどは代表的ですね。

バルサミコと赤ワインとハチミツのバルサミコソースは香りも良くお勧めです。
お肉は疲労回復成分を多く含む鶏むね肉で是非香りと美味しさの両方を堪能されて下さい。

◆鶏のむね肉はヘルシー食材の最右翼です

胸の筋肉は羽を動かすので運動量が特に多く、疲労が出来るだけ蓄積しないような仕組みが備わっています。

その仕組みとは、アミノ酸の一種であるイミダププチドという成分を多く含むことです。
イミダペプチドは抗酸化作用も兼ね備えていますが注目すべきはその疲労回復をサポートする働きです。
ですので鶏のむね肉だけでなく、マグロなどの回遊魚の筋肉にも含まれているそうです。

このイミダペプチドは産官学連携の抗疲労プロジェクトによって見出されました。
もちろん鶏の胸肉は低脂肪・高タンパクであることもヘルシー食材としての大きな特徴です。

◆バルサミコの抗酸化性で疲労回復をサポート

バルサミコは赤ワインと同じくブドウを熟成させて作られます。
なので赤ワインと同様にポリフェノールを含んでいます。

ブドウ由来のポリフェノールは抗酸化性を発揮し例えば動脈硬化を防ぐなどの重要な役割を果たしています。
疲れた時はそれだけ体がストレスを受け活性酸素の悪影響が及びます。
そこでバルサミコのポリフェノールで抗酸化性を利用します。

もちろん赤ワインも使えば更に疲れた時の活性酸素対策が強化できますね。

◆バルサミコソースがポイントです

バルサミコ酢を単独で使うのではなく、バルサミコソースにして使うと味が深まります。

鶏むね肉200g(2人分)に対し、
・バルサミコ酢:大さじ3杯
・赤ワイン:  大さじ2杯
・醤油:    大さじ1杯
・ハチミツ:  小さじ2杯
でバルサミコソースを作ります。
お好みでバターを少し加えても美味しいです。

肉団子の甘酢あんかけの様に、酸味と甘味の組み合わせはとても相性がいいです。
バルサミコの酸味にハチミツのコクのある甘味が加わると、これもとても美味しいソースになります。

一般的にはここから火にかけ水分を半分以上飛ばした濃厚なソースをバルサミコソースと呼びますが、ここでは火にかける前の混ぜただけの原液をバルサミコソースと呼んでおきます。

◆鶏むね肉とバルサミコソースの組み合わせで美味しく疲労回復を

① 最初に適当に刻んだ玉ねぎ半個分を炒めます

② 更にぶなしめじや舞茸などキノコ系を加えて炒めます

③ 次に鶏むね肉を入れて一緒に炒めます

④ 鶏むね肉の表面に軽く焼き壁を作り、バルサミコソースを加え、蓋をして5分程度煮込むと出来上がりです。

むね肉は脂肪分が少なくダイエット向きの食材ではありますが、淡泊な味わいで物足りないかもしれないですね。
ですが、バルサミコソースは濃厚な味わいですのでむね肉の淡泊さを補ってくれます。

バルサミコソースを加えて煮込んでいるとすき焼きのような香りが漂います。
鶏むね肉にあらかじめ小麦粉を軽くまぶすとソースが絡みやすいですよ。
もしくは、お時間があるなら鶏むね肉をバルサミコソースに30分程度漬けておくとソースがよくなじみます。

少し手間はかかりますが、バルサミコソースだけを火にかけ水分を半分以上飛ばした濃厚なソースを作っておくと、炒めた鶏むね肉にあとからかけて食べてもおいしいですよ。

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