コラム

2022.02.17ランダムノート

【クローバーはすごい!】花田養蜂の蜂蜜1 土壌が吸い込んだ空気から栄養を作ることができます

欧州ルクセンブルクの森

もともと畑ではよく見かけていたクローバー。
ですが最近はクローバーが一面に咲いている風景をあまり見かけなくなりました。
自分で養分を作るだけでなく畑の土壌も豊かにする凄い草花です。
さらにはハチミツまで提供してくれます。
自然に優しいこのクローバーの何が凄いのか。
そのわけを知るときっとクローバーのハチミツを試したくなりますよ。

◆植物にチッソは欠かせません

何も植物に限った話ではないのですが、チッソは植物にはとても大切な成分です。
特に成長する時に多く必要となります。
なのでチッソが少ない土壌では植物は成長できません。
そんな時は肥料の出番ですが、チッソは肥料の3大要素の一つになっているほどです。

◆チッソ肥料は約100年ほど前に開発されました

とっても大切なチッソですが、実は空気の約8割弱がチッソです。
たんまりあります!
ですから空気中のチッソを何とか使えないか、と考えられたわけです。
そして1900年代初頭にアンモニアの形で空気中のチッソが取り出される様になりました。
これはハーバー・ボッシュ法と呼ばれ、お二人とものちにノーベル賞を受賞されています。
特にハーバーはこれで小麦が育ち「空気からパンをつくった男」と呼ばれていたそうですよ。
このおかげで肥料製造が飛躍的に伸びたのです。
ですがこの製法はとにかくエネルギーを使います。
超高温(500℃)・超高圧(200気圧)にするのです。

◆クローバーは普通に土壌でチッソを貯めて栄養分を作り出します

クローバーは直接空気中のチッソを吸い込んでいるわけではないのですが、土壌に吸い込まれた空気からチッソを貯め込みます。
もちろん高温・高圧なんて必要ありません。
常温・常圧でチッソを貯めて栄養分を作り出すのです。
その秘密はクローバーの根に根粒菌を持っていることなんです。
クローバーはマメ科の植物ですが、マメ科の植物は根にこの根粒菌を持っています。
クローバーの凄いところは、
この根粒菌を使って養分を作り自分自身を育てることと
その仕組みのおかげで土壌も豊かにすることです。

◆欧州ではクローバーの蜂蜜はメジャーです

いかがですか。
化学の力なんて使わず空気中のチッソを使って自分の栄養を作るのです。
さらに土壌まで豊かにするクローバーは凄いと思いませんか。
空気からパンを作った男ではありませんが、まさにカスミを食べて生きる仙人のようです。
そんなクローバーの蜂蜜を試してみたくなりませんか。
クローバーの蜂蜜は欧州ではメジャーです。
ほんの少しスパイシーな味わいのあるクローバーの蜂蜜はヨーグルトによく合いますよ。
ぜひ凄い生命力のクローバーの蜂蜜をお試しになってください。
<ご参考>クローバーのはちみつ

ちなみに日本ではシロツメクサとも呼ばれますが、これは昔海外からの割れ物荷物を木箱に詰める時、緩衝材としてクローバーが使われていたことからその様に呼ばれるようになったそうです。

<国産・非加熱・完熟はちみつをお届け>
<花田養蜂園>