【蜂蜜とメープルシロップの違いは何でしょうか(その1)】どちらも甘く見た目も同じ様な黄金色の自然食品ですが、成分の違いなど食品として大きな違いはあるのでしょうか
◆蜂蜜は花蜜からメープルシロップは樹液から どちらも天然物です
蜂蜜はご存知ミツバチが集めてきた花蜜ですが、メープルシロップはおもにサトウカエデの樹液です。
花蜜も樹液も水分を含みサラサラなのでこの水分を飛ばしたものが蜂蜜でありメープルシロップです。
食品としての大きな違いは以下のようなポイントがあります。
1.メープルシロップの水分量は蜂蜜の約2倍
2.メープルシロップのカロリーは蜂蜜の8割程度
3.蜂蜜の糖分はすぐに体に吸収されますが、メープルシロップの糖分は一度消化分解する必要があります
4.蜂蜜は開封後も常温保存が可能な保存食品ですが、メープルシロップは開封すると保存食品とは呼べず
常温保存ではカビが繁殖することがあります
◆一回で食べる量ではミネラルもビタミンも大きな差はありません
では文部科学省のサイトに出ている食品成分データベースを見てみましょう
表を見ると、ミネラルはメープルシロップの方が多そうですが、ビタミン類はほんの少し蜂蜜の方が多そうです。
表は100g当たりの数字なので実際に食べる量を考えると栄養価としてはあまり二つに違いはないようです。
◆違いはカロリーと水分量です
大きな違いは赤字のカロリーと水分量です。
どちらも甘い食べ物ですから皆さんが注目するポイントはカロリーでしょうか。
表を見るとメープルシロップのカロリーは蜂蜜の8割程度、
逆の言い方をすると蜂蜜はメープルシロップの1.24倍のカロリーとなります。
この差は明らかに水分量の違いから来ています。
メープルシロップの水分が多い分、炭水化物の量が減ってます。
水分の違いが15.4gで炭水化物の違いが15.6gです。
ハチミツは余分に飛ばされた水分量だけ炭水化物が濃縮されたイメージです。
じゃ、メープルシロップの方が健康的だね、となりそうですが実際に使う時はどうでしょう?
メープルシロップと言えば何と言ってもパンケーキですよね。
水分量が多いこともあり、おちょこの様な小さなカップに入っているメープルシロップをザバッとパンケーキにかけて食べてしまいませんか。
ですが蜂蜜は水分量が少なくトロっとしているのでカップではなくスプーンですね。
なので食べる量も少なくなり、パンケーキの場合だとメープルシロップを蜂蜜の1.24倍どころか2~3倍ほど食べてしまうかもしれません。
もっともパンケーキとのマッチングはメープルシロップの方がいいですが。。。(^^)
実はこの水分量の違い、蜂蜜とメープルシロップの違いを示す大きなポイントなんですよ。
何がポイントなのか? それは「その2」で改めて。。。