コラム

2021.12.10ランダムノート

【太古より使われていたプロポリス】人類は紀元前よりプロポリスを使ってましたよ

北海道 美瑛の丘

プロポリスと聞かれてすぐに分かるでしょうか?
みつばちはハチミツ以外にローヤルゼリーとプロポリスももたらしてくれます。
プロポリスは抽出が大変なのでハチミツと比べると量が少なく馴染みが薄いのかもしれませんね。
ですが人類は紀元前よりプロポリスを使っていましたよ。
紀元前当時の科学力を考えると、そもそも手の込んだ加工物はなかったはずです。
そうです。プロポリスは植物を材料にみつばちが加工した自然素材です。
プロポリスがどの様な物でどの様に使われていたのかご紹介いたします。

◆プロポリスとは

プロポリスの元は、ハーブや樹木の新芽をミツバチが唾液を混ぜ合わせて作った物です。
ミツバチはプロポリスを巣の外壁や隙間に塗って巣を守っています。
ミツバチの巣は花蜜の水分を飛ばすので湿度が高く細菌が繁殖しやすい環境です。
そのような巣内を衛生に保つため、植物由来の抗菌作用をもつ新芽や樹皮が利用されます。
まさに植物が自身の身を紫外線から守るフラボノイド成分の活用です。
新芽や樹皮が唾液で巣に塗られ硬くなった破片がプロポリスの原型となります。
そこでアルコール(+水)に浸し有効成分を抽出した黒い液体が市販のプロポリスです。

◆プロポリスは紀元前300年前から使われていました

「Bee World」(みつばちの世界)という蜜蜂関連の学術雑誌があります。
少し古いですが1979年 volume 60に「Propolis: A Review」(プロポリス:評論) という記事が載っています。
投稿された方は、E. L. Ghisalberti氏 (University of Western Australia) です。
そのイントロダクションに
The use of propolis dates back at least to 300 BC, when its resinous  and glue-like qualities were made use of.
(その樹脂と糊のような性質を持つプロポリスの使用は少なくとも紀元前300年にまで遡る)
とあります。
今は西暦も2000年を超えていますから紀元前300年は気の遠くなるような遥か古代です。
その様な太古より植物由来のプロポリスが人類に利用されてきたとは驚きです。
この文献で述べられているプロポリスの利用は主に薬用を指しています。
紀元前だと人の手で薬を作ることはとても難しかったと思います。
できることは薬草を調合することぐらいではなかったかと思われます。
そのような時代にフラボノイドを多く含むプロポリスは薬用としてとても貴重だったと推測されます。

◆もともとプロポリスの抗菌作用を利用

その他にもオランダの古代エジプト研究者であるMaarten J Raven氏は
「Wax in Egyptian Magic Symbolism」の中で
プロポリスがミイラ作りに使われていた事を示唆しています。
遺体が腐敗しない様にですね。
どちらの文献もプロポリスの腐敗を防ぐ抗菌作用を古代より利用していた事が述べられています。
健康サポートの商品としてプロポリスが紹介されるのもこの様な紀元前からの使われ方にあります。
まさに自然の恵みを生活に取り入れる太古の知恵と知識の例がプロポリスです。

◆植物由来のフラボノイド効果を利用 抗菌作用、抗炎症作用そして抗酸化作用

プロポリスは太古より人類が、抗菌、抗炎症、抗酸化を目的として利用してきた自然素材です。
近代では主に石油をもとに合成化学物質による薬剤の開発が急速に発展しました。
化学技術の進歩により、安く大量の薬品が多種類作られるようになりました。
そして植物由来のフラボノイドがその成分の中心であるプロポリスは薬剤の影に隠れてしまいました。
ですが野菜を食べてフラボノイドを体に取り込むのと同様にプロポリスも自然素材です。

免疫力など健康サポートにプロポリスをコロナ禍で一度お試しを。

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