コラム

2022.11.10ランダムノート

【プロポリスの抗菌力はまさに本領発揮の効果です】薬が効きにくい細菌への対応も期待されています

河口湖 紅葉回廊

プロポリスは医薬品ではありませんが健康補完食品として無視できない存在です。
薬が充実していなかった大昔はプロポリスが処方されていたことからも天然の薬だったわけです。
現代でも色々と期待される効用の中に抗菌性があります。
薬があまり効かない細菌に対しても効果がありそうなところがポイントです。
よく耳にする院内感染は薬に耐性がある細菌が原因です。
また歯周病対策はもっとも分かりやすい例です。
その様なひつこい細菌への対策としてプロポリスが注目されています。
今回はプロポリスの抗菌性についてです。

◆初めに

体に有害な細菌とはもちろん関わりたくないですよね。
お腹が痛くなったり寝込んで薬を飲まなければならない状況は誰でも避けたいですからね。

プロポリスは細菌に対し抗菌力を発揮します
しかも結構強力です。
細菌が体に入ってくると免疫機能の出番ですが、プロポリスは体を守るバックアップをしてくれます。

もともとプロポリスはみつばちが巣に細菌が繁殖しないように作る糊のような物です。
ですので抗菌力が発揮されて当然といえば当然です。
しかも天然で人工的な物ではありません。
実際に抗菌力を示す検証文献もあります。

プロポリスの抗菌力が高いポイントは、一般的に薬が効きにくい細菌に対しても効果を発揮することです。
今回はその抗菌力を調べた文献のご紹介です
細菌の体への侵入に備え、健康補完食品であるプロポリスの力をご確認ください。

◆薬が効きにくい細菌グループとは

細菌には薬品が効きやすいグループがある一方で薬品が効きにくいグループがあります。
抗生物質が効くか効かないか、にもつながるポイントです。
プロポリスはこの抗生物質が効きにくい細菌にも効果があるのでは?と考えられています。
細菌を大きく2つに分類します。

グラム陰性菌
水分の中で生存
ほとんどがバイオフィルムをまとう
グラム陽性菌
水分以外の環境で生存
細胞膜がしっかりとして体を支える
だが細胞膜に隙間もある

一般的な話ではありますが、グラム陽性菌は細胞膜に隙間があるので比較的薬が効きやすいです。
防水加工された時計や電子機器とそうでないディバイスとの違いに似ているかもしれません。
もちろん薬にさらされているうちに遺伝子が書き換えられ薬に耐性ができることもあります。

もともとプロポリスはこのグラム陽性菌に対し効果があると言われてました。

◆バイオフィルムは厄介です

ところが厄介なのはバイオフィルムを持つグラム陰性菌です。
バイオフィルムってどこかで聞かれたことはありませんか。

水分の中で生存するグラム陰性菌は水分に望ましくない物質が流れ込むとまともに浴びることになります。
そのためバイオフィルムをまとい自身を守っています。
まさに防水加工の様なものです。

排水口のぬるぬるした状態はまさにバイオフィルムです。
歯周病対策でテレビでもよく見かける歯垢(プラーク)も代表例です。
バイオフィルムを持つ細菌は薬をブロックするので耐性を持ちます。
バイオフィルムに守られた細菌には薬が届きにくいのですね。

残念ながらマウスウォッシュだけでは歯周菌にダメージを与えることは難しいと言われます。
歯磨きでバイオフィルムを除去する必要があります。
それでも歯石が出来ると歯医者さんに取ってもらう必要があります。
プロポリスはこのバイオフィルムの生成を抑えるようなので期待されています。

◆プロポリスによるバイオフィルムの破壊

Antibiofilm and Antioxidant Activity of Propolis and Bud Poplar Resins versus Pseudomonas aeruginosa
(プロポリスと芽ポプラ樹脂の緑膿菌に対する抗バイオフィルムと抗酸化性)
2017年1月

出所は NIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)
医療ライブラリー(National Library of Medicine)

残念ながら人への検証ではなく試験管での検証です。
文献タイトルの緑膿菌はグラム陰性菌です。
文献での報告によると
100μg/mLに薄められたプロポリスが
細菌のバイオフィルムを40%まで減少
させています。
100μg/mLってどの位?と思いますよね。
1リットルに0.1gです。

バイオフィルムが破られたのならその中の細菌も無傷ではいられないのでは?と思いますよね。
その点についても報告されています。
同じく100μg/mLのプロポリスで細菌は半減しています。

バイオフィルムの軽減細菌へのダメージの両面をプロポリスは示しています。

◆口内への使用が分かりやすいです

医薬品の開発で人への効果を確かめるのはとてもハードルが高いものです。
マウスの実験では効果が確認されても人では効果がなかなか出ないものです。
それはマウスと人では体内機能の複雑さのレベルが異なるからです。

また体がきちんと薬を吸収できるのか。
吸収しても患部にその薬が届くのか。
といったハードルがあります。

このようなハードルを考えると、肌に直接塗ったり、口の中で処置をするケースは効果が出やすくなります。
口内炎ができたとき、プロポリスを口の中に垂らすと翌日には痛みが引いていた、と幾人の人からもお聞きしています。

歯周病に対しプロポリスを使用した場合、効果があった、との報告がなされている文献もあります。
歯周病とプロポリスの関係については血糖値コントロールとも関係ありますので別のコラムでご紹介しております。
口内炎や歯周病対策はプロポリスの抗菌性を示す具体的な例だと思います。

◆抗菌性と抗ウィルス性

プロポリスの細菌に対する抗菌性についてはそれなりに文献も多いです。
そして医薬品との併用アイデアが出されるほどその効果は期待されています。

ですが、ウィルスに対する抵抗性についてはまだ検証文献は少ないです。
抗ウィルス性については今後の研究待ちとなります。

とは言うもののポリフェノールを高濃度で吸収されやすい形で含むプロポリスは免疫機能を高める効果はありますのでウィルス対策としてプロポリスの意味合いは大きいと思います。

花田養蜂園はプロポリスも取り扱っております。
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