【ローヤルゼリーの作用4 コレステロールを下げる】コレステロールは決して悪者ではないのですが溜まると厄介です
健康診断ではコレステロール値が気になりますね。
コレステロールは細胞膜やホルモンを作る材料になりますので決して悪者ではないのですが。。
ただ血液中のコレステロールの量が多すぎたり少なすぎたりすると問題となります。
現代の食生活では血中コレステロールの過剰の方が問題だと思いますが。
特に悪玉コレステロールが多くなると血管に付着し始めるので無視できなくなります。
ローヤルゼリーは血中コレステロールを減らしてくれそうです。
今回はそんな文献をご紹介いたします。
◆全身に届けられるコレステロール
コレステロールは脂肪です。
なので水に溶けることはなくそのままでは体内で運ぶことはできません。
そのためタンパク質とくっつき全身に送られることとなります。
このときタンパク質の割合が低い方を悪玉コレステロールと呼びコレステロールを全身に届け、
高い方を善玉コレステロールと呼び余分なコレステロールを回収しているわけです。
悪玉と言っても細胞膜で使われたりするコレステロールを運ぶわけですから決して悪者ではないのですが。。
ただ体が使い切れないほどコレステロールが運ばれると善玉コレステロールでも回収しきれず血液中に溢れることとなります。
これがかゆ状になり血管壁に付着し始めると血圧が上がり血栓が出来たり、と厄介なことになります。
◆ローヤルゼリーによってコレステロール値が下がった検証結果
コラムでいつも引用しているNIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)の医療ライブラリー(National Library of Medicine)に掲載されている文献です。
Royal jelly supplementation improves lipoprotein metabolism in humans
(ローヤルゼリーの補給は人のリポタンパク質の代謝を改善します)
2007年8月
15人のボランティアを2つのグループに分けて検証した結果です。
ローヤルゼリーグループは一日6gを毎日4週間摂取します。
結果はローヤルゼリーグループは総コレステロールと悪玉コレステロールの値が低かったそうです。
ですが善玉コレステロールについては差がなかったようです。
◆数値が下がったコレステロールの内訳
Journal of Functional Food 2018年2月に
それまでの関係する文献をまとめ総括的な見解を述べている文献があります。
Royal jelly is an effective and relatively safe alternative approach to blood lipid modulation: A meta-analysis
(ローヤルゼリーは血中の脂質調整に効果的で比較的安全なさらに別のアプローチです:メタアナリシス)
メタアナリシスとありますが、これは過去の文献を分析・解析し、より高い見地より総括していることを示しています。
当然検討にあたり信頼性がおけるデータなのか吟味することとなります。
この文献では、ローヤルゼリーは総コレステロールの血中濃度を下げることができる、とあります。
ただ、ローヤルゼリーによる悪玉コレステロールと善玉コレステロール、中性脂肪の変化ははっきりしない、との結論です。
おそらく文献によってコレステロールの変化の内訳は結果がまちまちだったのだと予想されます。
さらに90日以上の長期のローヤルゼリーの摂取は、総コレステロールのより大きな減少と善玉コレステロールの増加がみられたそうです。
継続して摂取すると効果も高くなるようです。
◆悪玉コレステロールの悪影響はローヤルゼリーで緩和できそうです
先のメタアナリシスの文献では総コレステロールを下げることはできても、悪玉コレステロールについては何とも、ということでした。
過剰な悪玉コレステロールは血管壁に付着し血管にダメージを与える可能性があります。
ローヤルゼリーの血圧低下作用のコラムでもご紹介いたしましたが、ローヤルゼリーは悪玉コレステロールがかゆ状になり血管壁に付着することを軽減してくれます。
ですので悪玉コレステロールをピンポイントで減らすことはできなくても血管壁に付着する悪影響は軽減してくれそうですよ。
総合的に見るとローヤルゼリーは体を守ってくれそうです。
<ご参考>ローヤルゼリーの作用3 血圧を下げる
花田養蜂園はローヤルゼリーも取り扱っております。
ご興味がございましたらご用命ください。