コラム

2022.10.06ランダムノート

【ローヤルゼリーの作用2 脳を守る】神経保護効果より認知症対策に期待

欧州ルクセンブルク モーゼル川沿いのEhnen(エーネン)を望む

ひと昔前は、脳は20代をピークにあとは脳細胞は死んでゆくだけで回復はしないと言われていました。
ですが今は学習と運動により脳細胞は回復すると考えられています。
よく引き合いに出るのはロンドンのタクシードライバーの海馬が大きいという話です。
ところが平均寿命が延びるとさすがに脳も耐え切れず認知症という病気が出てきました。
昔は認知症など聞かなかったのに今やそれこそ広く「認知」される恐ろしい病気に格上げされてしまいました。
そこでローヤルゼリーですが、ローヤルゼリーは神経細胞を保護し認知症予防に効果がありそうです。
今回は認知症対策としてのローヤルゼリーについてお話しいたします

◆ローヤルゼリーが持つ神経保護作用

認知症は症状の進行を遅らせることはできでも治すことは現在のところできません。
ですが最近の研究では、食事によってアルツハイマー病を予防することができるのでは、と言われています。
そこで取り上げられたのが栄養補完食品としてのローヤルゼリーです。
ローヤルゼリーについては動物実験で数多くの効用が報告されています。
その中の一つに神経保護作用があります。
ここで言う神経保護とは主に脳の神経です。
例えば餌にローヤルゼリーをまぜたマウスは学習能力が向上したとあります。
驚くことにアルツハイマー病のマウスも学習効果があったと報告されています。

NIH(National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所)
医療ライブラリー(National Library of Medicine)に掲載
Effect of Royal jelly on spatial learning and memory in rat model of streptozotocin-induced sporadic Alzheimer’s disease
(ストレプトゾトシンによって誘発されたアルツハイマー病のマウスによる空間学習と記憶におけるローヤルゼリーの効果)
2012年7月

ストレプトゾトシンをマウスの脳に注入するとアルツハイマー病と同様のマウスとなります。可哀そうですが。。。

◆アルツハイマー病予防のノビレチンをご存じでしょうか

少し話は変わりますが、アルツハイマー病予防で名前が挙がるノビレチンをご存知でしょうか。
フラボノイドの一種で柑橘系の果皮に含まれています。
特にシークワーサーの果皮に多く含まれています。
このノビレチンはアルツハイマー病の原因であるアミロイドβを減少させその沈着も軽減させるので予防に効果があると言われています。
特にアルツハイマー病はアミロイドβの沈着による脳の海馬の損傷が激しいのですが、ノビレチンを投与したマウスは顕著にアミロイドβが減少するそうです。
これは東北大学工学研究科附属抗認知症機能性食品開発部門のサイトで紹介されています。
そしてそのサイトでは、ローヤルゼリーがこのノビレチンの素晴らしい働きを補強する、と紹介されています。

◆ローヤルゼリーはノビレチンをサポートするだけではありません

先にご紹介した東北大学のサイトではローヤルゼリーとノビレチンを同時に投与したグラフがあげられています。
確かにローヤルゼリーに加えるノビレチンの量を増やすほどマウスの学習効果は上がっています。
ですがそこでも紹介されているのですが、ローヤルゼリー単独でも優秀な学習効果をマウスにもたらしていたのです。
これは最初にご紹介したローヤルゼリーの神経保護作用が東北大学でも確認されたということかと思います。

◆認知症予防では柑橘系の果皮とローヤルゼリーで

ノビレチンは残念ながら果肉には存在していません。
ほとんど果皮に存在しています。
ですので食事で取るには果皮ごとでないと意味がないようです。
ですが、シークサワーやポンカン、温州ミカンの外側の皮を食べるのはちょっと無理かもしれませんね(笑)
ちなみに、同じ柑橘系で果皮も食べれるレモン、キンカンはノビレチンをほとんど含んでいないそうです。
残念!!(静岡県農林技術研究所果樹研究センターの調べ)
シークワーサーの果皮が食べられなくてもローヤルゼリーなら簡単に摂取できますよ(笑)
いづれにせよローヤルゼリーは神経保護作用で脳を守ってくれそうです。
花田養蜂園ではローヤルゼリーも取り扱っております。
ご興味をおもちでしたらぜひご用命ください。

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